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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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99/115

第99話 1537年 7歳 細川氏綱との戦いだぞ

前回、細川晴元に

「偽装撤退してください」とお願いしました。


つまり――

「囮役よろしくお願いします」。


さて、

ちゃんと来てくれるのでしょうか?

俺達も戦の準備をする。


まず赤目を飛ばす。

三姉妹にも働いてもらう。


軍馬四百頭はすぐに集まった。

残り百頭は時間がかかるようだ。


軍馬四百頭で出発する。

行軍しながら軍略会議を行う。


今回は親衛隊五十人も、

十人だけを残し、

四十人を軽騎兵か重装歩兵に組み込む。


親衛隊は島田を船から連れてきた。

船の護衛百名も連れて来る。

船の護衛の手配は小西に任せた。


今回のカギは軽騎兵になる。


柿崎、志村大吾、雷蔵、風馬、水斗を

軽騎兵とする。


工兵予定の高井と浜本も

重装歩兵に組み込む。


浜本

『工兵をやらなくていいんだ〜』


「いや、その内工兵で

たっぷり活躍して貰うぞ」


戦場予定地に着く。

我々は少し離れた所に陣取り、側面攻撃に備える。


赤目から報告を受ける。

細川氏綱の軍は傭兵や金で集めた雑兵が大半だ。


計画は――


十五時(未の刻)。

細川晴元の軍五百人が

細川氏綱の軍に先制攻撃を仕掛け、

偽装撤退。


俺達が側面を突く作戦だ。


<細川春元との約束>


十六時。

まだ来ない。


赤目から連絡が来る。

「細川晴元の軍が動かず」


まだ来ない。

イライラしながら待つ。


その時、

細川氏綱の軍がこちらの存在に気付く。


何しろ敵は二千人。

こちらは千人。

二倍の人数。


正直――大ピンチだ。


細川晴元が来ない。

こちらの作戦は実行出来ない。

しかも、いつものメンバーはおらず片手落ち。


――ならば。


作戦変更だ。


<即席陣形>


重装歩兵で横陣をひく。

前面二列、六百人。


重装歩兵の後ろに、

軽騎兵四百人を紡錘陣形にする。


上から見ると――

〒 の形だ。


敵が近づいて来てくれるというので、

こちらは動かず。


皆に作戦を伝達。

俺と祖父は親衛隊十名に守られる。




(       敵       )




────────────────────

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(重装歩兵 前面二列・600人)

 

      △

     △△△

    △△△△△

 

(軽騎兵 紡錘陣形・400騎)


       ◎

(俺と祖父・親衛隊10名)



戦闘開始だ。


敵がこちらの射程内に入った。


重装歩兵の前列は、

いつもはリスク回避の為に盾を構えさせるが、

今日は半弓を撃たせる。


かなりリスクはあるが、

緊急時だ。しょうがない。


味方は横陣。

敵も横陣である。

味方は全て半弓を装備している。


相手の横陣の中央を全員で狙う。


次第に相手横陣の真ん中が空いてくる。

真ん中だけに弓矢がくれば、

誰でも左右に逃げる。




(  敵  )    ( 敵   )

      弓を敵中央に集中

     敵の隊列の真ん中が空く

        ↑弓矢

     ↑       ↑

  ↑             ↑

────────────────────

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(重装歩兵 前面二列・600人)

 

      △

     △△△

    △△△△△

 

(軽騎兵 紡錘陣形・400騎)


       ◎

(俺と祖父・親衛隊10名)



重装歩兵に、

軽騎兵が通る為、

横陣の真ん中を開けさせる。


軽騎兵の敵中央への突撃である。

最前列は雷蔵、風馬、水斗だ。


四百名の軽騎兵とは、

普段は重装歩兵の者達。


通常訓練の乗馬をこなしただけで、

騎馬での実戦経験がない。


よって軽騎兵の未経験を補う為、

一番後ろに柿崎と志村を付け、

皆に指示してもらう。


弓矢で空けた敵中央に軽騎兵が突撃。


      △

(敵)   △△△   ( 敵 )

     △△△△△

      軽騎兵

    

■■■■■■■■   ■■■■■■■■■■

■■■■■■■■   ■■■■■■■■■■■■

(重装歩兵)

 

       ◎

(俺と祖父・親衛隊10名)



幸い敵は寄せ集めの雑兵だった。

突撃する騎馬攻撃に、

逃げ一択となってくれた。


俺は重装歩兵全員に

半弓を背中のフックに仕舞わせ、

盾と片手十字槍を用意させる。


一分後、

重装歩兵を突撃させる。


軽騎兵は敵陣中央を切り開いた。

軽騎兵の背面展開だ。


不慣れでもたついたが、

柿崎と志村が指示を出し、

陣を立て直していく。


やがて軽騎兵が開けた穴に

重装歩兵が入る。


敵を二つに分断。

各個撃破。

包囲殲滅戦の完成である。


敵は重装歩兵の装甲の厚さに恐怖し、

戦意を喪失している。


敵を徹底的に削る。

敵の戦意は逃げ一色になる。


   各個撃破 包囲殲滅戦完成


   ▽ ▽ ▽       ▽ ▽ ▽

 ■ (  敵  )■  ■ (  敵  )■     

  ■ ■ ■ ■■ ■      ■ ■ ■ ■■ ■

   

       ◎

(俺と祖父・親衛隊10名)



それでも敵は二倍。

まだ千以上残っている。


包囲の一部を開け、

追撃戦に移る。


『細川氏綱を逃がすな』


赤目にも指示を出す。


一段落ついて祖父を見る。


祖父

『龍義。

お前は儂より間違いなく戦が上手い。

これからの越後の戦は、

龍義が総指揮を取れ』


『わかりました。お任せください』


守役安田がこの光景を眺め、

静かに感動していた。


細川氏綱は城へ逃げる――

そう読んで、

柿崎と志村の軽騎兵五十人を向かわせていた。


だが違った。


細川氏綱は堺港へ逃げ、

船で脱出しようとした所を

三姉妹が捕まえた。


厳重に縛られ、

目隠し、猿轡。

芋虫のような細川氏綱。


三姉妹が

エッホ、エッホと

俺の前まで運んで来る。


三姉妹は褒めて欲しそうな顔をする。


『お前達、良くやったぞ!

論功行賞を楽しみにしてろ』


三姉妹

『若様、有難うございます!』


俺が去った後。


三女 菫

『論功行賞って何?』


次女 楓

『ばっかねー。

お金貰える場所に決まってンじゃん』


三女 菫

『いくら貰えるの?』


次女 楓

『いくらって、いっぱいよー』


三女 菫

『さてはお姉ちゃん知らないんでしょー

知ったかぶりでしょーカッコ悪ー』


アホな会話とは裏腹に、

敵二千人はほぼ全滅させた。


しかしコチラも、

軽騎兵を中心に二百人の死傷者を出してしまった。


強引な作戦だったから

世間的には少ない方だが、

我々から見るとかなり多い。

大損害だ。


俺達は死傷者を小西の所へ送り、

戦後処理を雷蔵に任せて

細川晴元邸へ行く。


芋虫のようになった細川氏綱を

手土産にする。


もちろん、

重装歩兵と軽騎兵も全員連れていく。


細川晴元邸に着いた。


細川晴元が外で俺達を出迎えた。


俺が文句を言う前に――


細川晴元

『よくぞやってくれた。

それが細川氏綱だな。預かろう。


作戦を実行出来なくて申し訳なかった。


儂は行こうとしたのだが、

三好に止められたんじゃ。


詫びと言っては何だが、

長尾家が蝦夷地の守護大名に決定だ。


後、長尾為景殿は従四位下が与えられる。


めでたい、めでたい!』


『晴元様。

三好長慶は晴元様にとって災いになりますよ。


私が世間で何と呼ばれているか、

ご存じでしょ』


細川晴元は顔色が青くなり、


細川晴元

『神の子の予言か。

確か龍義殿は法華経と浄土真宗の争いを当てたな。


しかし三好長慶がおらぬと軍はまとまらん』


『軍がまとまらない以上の災いが、

晴元様の身に起こります』


細川晴元

『分かった。何とかする。

このお礼は必ずさせてもらう』


守護大名決定のため、

二万貫を将軍宅へ届けねばならない。


柿崎と風馬と水斗に

明朝、将軍宅へ届けるよう指示する。


俺達は軍勢を引き連れ堺へ戻った。


俺は小西宅へ行く。

幹部や軍団は小西が用意した宿屋へ。


死者の実数が出た。


死者八十人。

重傷者百二十人。


当初の作戦通り、

細川晴元が偽装撤退をして

側面を突けていれば、

犠牲はほぼ無かっただろう。


それを思うと腹立たしい。


死者は軽騎兵が中心だ。

騎馬に不慣れな事が災いした。


また大きな募集をかけ、

訓練し直さねばならない。


戦は勝った。


だが――

代償は、確かに重かった。

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