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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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85/121

第85話 1537年 7歳  戦争の準備を始めるぞ

前回は、宗教対策の説明回でした。


<遠征計画>


直江津を出発し、

酒田港を支配する大宝寺氏を討伐する予定だ。


兵は五千。

騎馬二千。

荷駄として、馬を千頭。


陸路で向かう。


酒田港は、

直江津港から蝦夷地へ向かう重要な経由地だ。


ここを実効支配できなければ、

南部氏へ向かうにも苦労する。


酒田を押さえた後、

次は南部氏のもとへ向かい、敵対する豪族を討伐する。


南部氏との良好な関係は、

俺たちが蝦夷地を実効支配するために不可欠だ。


我々が陸路で酒田港を制圧した後、

海路で祖父・長尾為景と合流する。


そこから海路で蝦夷地へ。


さらに蝦夷地から堺港へ向かい、

上洛する。


蝦夷地から上洛までは、

太平洋側を通る海路だ。


一月下旬に直江津を出発し、

六月初旬に直江津へ帰還。


――長期遠征になる。


だからこそ、

留守役が重要だ。


甘粕と直江には、

いつでも軍を動かせるよう頼んでおく。


<酒田の先にあるもの>


津田は、

酒田港攻略後に合流する手筈になっている。


酒田港で合流し、

そのまま堺へ向かうのを楽しみにしているそうだ。


もっとも――

理由は別にある。


何しろ津田は、

衆道専門の売春宿を作るという、

究極の汚れ仕事を任されていた。


顔が青くなるのも無理はない。


聞けば、

金城兄弟が

「あれはイヤ」「これはイヤ」と

かなりのわがままを津田にぶつけているらしい。


津田も右往左往で、大変なんだとか。


安田に偵察に行かせたところ、


安田

「……あれは、普通の人間が行ってはいけない所です」


と、

顔色を失って戻ってきた。


……津田が大変なのも納得だ。


この仕事が終わったら、

津田が好きな場所に行ってもらおう。


そうは言っても、

金城兄弟は佐渡金山から

年間三十万貫の金銀を算出してくれる、

最重要人物だ。


津田には、

何としても踏ん張ってもらわないと困る。


この前会った時も、

十貫ほど渡しておいた。


……きっと、頑張ってくれるだろう。


そう期待しつつ――

雪を踏みしめる音が、延々と続く隊列の奥まで響いていた。

白い息を吐きながら、兵たちが整然と並ぶ。


「若様、出立の準備、整いました!」


俺は頷き、馬の腹を軽く蹴った。

「酒田を押さえる。ここからが本番だ」

雪の残る直江津を、

俺たちは出発した。

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