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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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84/115

第84話 1537年 7歳  宗教対策を始めるぞ

前回は、新津焼を作りました。

とにかく派手で、目立つ器です。


ですが今回は、少し毛色が違います。

テーマは「目に見えない力」。


久々の説明回です。

※今回は戦闘はない。

だが――ここを飛ばすと、

後の内政と戦いが分からなくなる。



史実において、

宗教に対する大名の対応は大きく二つに分かれる。


一つは、

織田信長の比叡山焼き討ちや本願寺攻めに代表される、

完全敵対主義。


もう一つは、

上杉謙信や武田信玄のように、

本山から宗教上の地位を得る迎合主義だ。


どちらも目的は同じ。


――一揆を無くすこと。


だが、

どちらにも致命的な欠点がある。


完全敵対主義は、

民衆の信仰そのものを否定する。


結果、

民衆の反発は激しくなり、

武力で押さえ続けなければならない。


迎合主義は、

一揆は起きにくくなる。


だがその代わり、

大名よりも坊主の方が偉くなる。


坊主が気に入らなければ、

大名家など、

理屈の上ではいくらでもひっくり返せる。


どちらも、

長期的には不安定だ。


そこで、

俺は第三の方法を取る。


まず考えたのは、

「一揆を起こさない宗教は存在するのか」

という点だった。


あった。


高田門徒だ。


専修寺を中心とする、

浄土真宗の一派。


親鸞の教えを受け継ぎ、

一揆を起こさない。


同じ浄土真宗でも、


一揆を起こす本願寺派。


一揆を起こさない高田門徒。


明確な違いがある。


ならば――


一揆を起こす本願寺派を排除し、

一揆を起こさない高田門徒に置き換えていけばいい。


しかも、

同じ浄土真宗内での変更だ。


民衆は、

信仰を捨てる必要がない。


抵抗は最小限で済む。


当然、

デメリットもある。


高田門徒は、

坊主の数が少ない。


急激な拡大は難しい。


鍵になるのは、

どれだけ本願寺派の坊主を

高田門徒へ改宗させられるか。


アメとムチを、

遠慮なく使う。


赤目に調べさせたところ、

最近、高田門徒は

応真派と真智派に分裂し、

真智派が敗れていた。


ならば好都合だ。


両派を越後に招き、

越後から本願寺派を排除していく。


越後にも、

越後高田の門徒がいる。


俺は、

守役・安田の息子――

安田長秀を自室に呼び、

ここまでの方針を伝えた。


まずは、

越後高田を懐柔する。


一万貫を渡し、

高田門徒を招いてくるよう命じる。


さらに、

越後で霊山と呼ばれる

八海山に寺を建てることも頼んだ。


専修寺は下野国。

領主は宇都宮氏だ。


俺は書簡を三通用意する。


宇都宮氏へ。


応真派へ。


真智派へ。


それぞれに手土産を持たせる。


百人ほどで行けば十分だろう。


将来的には、

加賀の本願寺も征服するつもりだ。


だからこそ――


宗教対策は、

今、やらなければならない。

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