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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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第5話 1533年 3歳 初めての家来だぞ

今回は、主人公が「人を見抜く力」で重要な仲間を集めていく章になります。

雷蔵、風馬、水斗――三人の少年との出会いが、後の長尾家の戦力を大きく変えていきます。

主人公が3歳ながらも、愛嬌と金と知恵を武器に仲間を増やす物語をお楽しみください

春のある日のこと。

屋敷の門の前で、なにやら騒ぎが聞こえた。


「仕官させてくれ!」

「帰れ帰れ!」


どうやら背の高い十五歳くらいの少年が、門番に食ってかかっているらしい。


気になって見に行くと、少年の目はギラギラ、話しぶりは理路整然。

さらに俺の“オーラ見えるスキル”がビンビン反応した。


――こいつ、絶対デキる。


そのまま守役の安田に

「下男として雇いたい!」

と直訴した。


安田は最初こそ渋い顔をしたが、石けんの一件で俺の実績を信じてくれている。


「若様がそう仰るなら……悪くない気を感じますし、良いでしょう」


というわけで父・晴景へ相談しに行ったのだが――


「どこの馬の骨かわからん者など認められん」


……めんどくさい。


仕方なく、祖父・為景に石けんをお土産にして仲介を依頼したら、

祖父はあっさりOK。

結果、無事に雇えることになった。


少年の名は雷蔵。


後から思えば「どうせ父は気づかないから許可いらなかった」んだけどね。


■ 雷蔵の経歴がすごすぎた


雷蔵は農家の次男だが、

父は兵法マニアで全国修行の旅をして30戦無敗。

しかし道場破りで恨みを買って、復讐に遭い殺されたという。


死に際、

「雷蔵、お前は筋が良い。長尾家に仕えよ」

と言い残されたらしい。


試しに雷蔵と立ち会ってみたら――


速い。

強い。

足腰バケモノ。


逆に俺まで褒められた。

いいやつだ。


剣も槍も両方イケる万能型。

しかも昭和の映画俳優みたいな男前。

SSR当たり枠を引いた気分だ。


■ そして次の逸材、死刑囚(14)


後日、安田と雷蔵と奉行所見学へ。


そこで、

14歳でヤクザ10人殺した少年の死刑判決

という、刺激強めの場面に遭遇した。


どうやって10人……?と思ったら、


・酒に痺れ薬

・弱ったところを刺殺

・相手は両親の仇


少年の目は澄んでいて、覚悟完了の顔。

オーラも良い。

完全に“こっち側の人材”だ。


「アイツ、長尾家の宝になる。貰ってきて」


安田

「猫じゃないんですから、死刑囚は簡単に貰えませーん!」


結局、代官に1000文握らせて、

“処刑したことにして裏門から脱出”させた。


石けんマネー、こういう時に役立つ。


代官

「若様が大きくなられたら……出世させてくださいね?」


ワイロで転ぶタイプか。

ほどほどの出世にしておこう。


目隠しを外された少年の前に立ち、俺は宣言した。


「お前は一度死に、俺がその命を拾った。

 今から俺に仕えろ!」


少年は涙を堪えながら頷いた。

名を風馬と授けた。


顔は中性的で、優しげなハンサム。

雷蔵とは対照的だが、それが良い。


安田は珍しく怒った。


「若様に何かあったらどうするんですかーー!」


しかし俺は即座に、


「大丈夫大丈夫。それより美味しい物食べに行こう」


安田

「…………行きます」


ちょろい。


■ 三人目、水斗みなと


春日商店に

「良い人材いたら紹介して」

と声をかけておいたら、またしてもヒット。


農家の三男坊・水斗(13)。

武芸ガチ勢で、農作業そっちのけ。

身長は190cm近く、顔はプロレス界の善玉みたいに爽やか。


雷蔵・風馬と立ち合わせたら、

動きも筋も強く、性格も素直で熱意たっぷり。


「うん、採用。」


雷蔵と風馬は

「おお、デカい弟ができた!」

と大喜び。

水斗も二人を“兄貴!”と慕い、あっという間に仲良しに。


こうして、


雷(雷蔵)・風(風馬)・水(水斗)


の三人を束ねる「雷風水ライフースイトリオ」が誕生した。


三歳の俺の周りに、

次々と人材が集まってくる。


軍神・謙信?

叔父さん強いのは知ってるけど――


こっちも着実に戦力増やしてるんで。覚悟しといてくれ。


主人公が見出した三人は、いずれ越後の国を支える柱となっていきます。

この出会いは、戦国の未来を変える始まりでもあります。

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