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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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261/277

第261話  1540年 10歳 安東家 を攻略するぞ(⑤ 斜線陣を攻略するぞ)


1 決戦


檜山城南麓・檜山川河岸平野である。

ここに檜山安東(本家)の兵士八千人だ。急遽集められた者が多いため、士気や練度に差が目立つ。


強兵か弱兵かの見分けは簡単である。

老人や少年だらけで、武装も貧弱であれば弱い。


目の前の二千人ほどが弱兵で、一番左端に集められていた。

普通位二千人が真ん中。

強兵(長尾家よりは弱い)二千人が右端にいる。


並びから、相手方の作戦がある程度読み取れる。

俺達が先手を取ると左端の弱兵に軽騎兵を突撃させるので、それで相手の戦線は崩壊する。

相手は困るので、相手が先手を取り、強兵を突撃させる斜線陣と予想を立てる。


対策を急いで何人かに下知。

すると新人の呉狼ごろうが面白い事を言って来たので採用とし、用意させる。


ーー呉狼ごろうとは前回の武芸大会と戦略戦術試験で準優勝した男で、元ヤクザの親分だ。


<緊迫>


敵はこちらの予測通り、斜線陣で来た。


図1 開始陣形


   檜山城

 侍大将小田

弱弱弱普普普強強

長尾家が先手をとり

ここ攻めると

敵崩壊


重 重重重重重重

 騎 遊撃 騎

  親衛隊

   龍儀


図2 斜線陣

   侍大将小田

弱弱

  弱

   普

    普

     普

      強強

      ↑ ↑  

     ↑ 弓矢集中

  ↑  ↑   ↑  

  重重重重重重重

   騎 遊撃 騎

    親衛隊

     龍儀


敵の狙いは、長尾家の右端を突破して大将である俺の首を取る事だ。

相手が斜線陣を取る事はわかっていたので、敵の先頭に弓を集中させて前進速度を落とす。


次に敵斜線陣の側面に呉狼ごろうが騎馬で近づき、震天雷(明国の技術で作られた鉄球に火薬と鉄玉が入った爆弾)を炸裂させて穴を開ける。

そこへ軽騎兵が敵斜線陣の側面へ突撃して、敵先頭集団に対して後方から攻撃する。


図3 敵斜線陣の側面突破


    侍大将小田

弱弱

  弱

   普

 ②軽騎兵→①震天雷

 <前後に敵を分断>

     普

      強強 騎

   弓矢  ↑

   重重重重重重重

    遊撃 

    親衛隊

     龍儀


俺の狙いは、敵の強兵を前方と後方に分断して各個撃破することだ。

斜線陣の側面を突破した軽騎兵は敵を後方から攻撃する。

そして重装歩兵は突破してきた敵を前方から捉える。

それで包囲殲滅が完成である。


図4 包囲殲滅完成


    侍大将小田 50名

弱弱

  弱

   普

重重重重  

遊撃      騎

       重強強 騎

        重重

 

<龍義を守る者が親衛隊しか

いなくなった>   

   親衛隊

    龍儀


味方の残りは敵の弱兵や普通兵を蹴散らす為、前進する。

しかし図らずも、俺の前方には親衛隊しかいなくなった。


これを見逃さなかったのは敵侍大将の小田である。

侍大将の小田は五十名の決死隊を連れ、俺の首を取りに突撃してきた。

俺を守る親衛隊は三百名だ。


<危機!>


図5 小田突撃図

    檜山城

   

弱弱

  弱

   普

重重重重  

遊撃      騎

       重強強 騎

        重重

 


 侍大将小田 50名

    対

   親衛隊300名

    龍儀


こういう機会は滅多にないので、武功を上げれると喜ぶ親衛隊。

島田と水斗が「若様の周りを固める事が親衛隊の役目ぞ。20席までは前線に出るな。若様を守れ」と下知。


侍大将の小田がやはり目立つ。

小田は無謀ではない。

だが“今しか首を取れぬ”と踏んだ。


親衛隊員が皆、小田に注目する。

安東の突撃してきた兵士の影に隠れ、乾坤一擲を狙う者が一人。

十メートルほど離れた距離から、俺目掛け短刀を投げてきた。


咄嗟に俺に覆いかぶさる男がいた。

名は小歳(第四席)。新人だ。


敵にすれば、小田で注目を浴びさせて、その影で俺を短刀で仕留める作戦だったようだ。

小歳のおかげで助かった。


短刀を投げて来た男は立ち所に斬られ、侍大将小田五十名の決死隊は消滅した。

弱兵の一部が檜山城に逃げ込み、安東軍はほぼ全て消滅した。


図5 終戦図

  檜山城  (弱弱 逃げ込む)

   


 

重重重重  

遊撃      騎

       重 騎

        重重


  

   親衛隊300名

    龍儀


俺「小歳、お前のおかげで助かったぞ。ありがとう」


島田「小歳 よくやった」


水斗「本当だ」


親衛隊は皆で小歳の背中をパンパン叩き、お祭り騒ぎである。

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