第244話 1540年 10歳 加賀本願寺攻略するぞ (7 おにぎりおじさん)
雷蔵は、改宗の手始めとして、いつものように子供達に食料を配る。
今回はおにぎりだ。
雷蔵「ほら、皆の分あるぞ、並べ」
子供「おじさんありがとう!」
雷蔵はニッコリする。
(俺は22歳だ。おじさんじゃないぞー)
雷蔵「おじさんは止めてくれ」
子供「わかったーよ、おにぎりおじさん」
(違うぞ!!)
<揺れる改宗>
子供に優しい雷蔵に、大人達も安心する。
佐瀬貞藝は、大人相手に改宗の手続きをする。
佐瀬貞藝「改宗する者には、そこで名前を書いたら食料をやる。改宗しない者はそっちの列に行け」
村人「改宗しないとどうなるのですか」
佐瀬貞藝「遠島か追放だ。少なくとも長尾家の領地にはおれん。石山本願寺でも行ってくれ」
村人は慌てる。
「わかりました。改宗します」
村人は時代の変化を感じて活気づく。
<子供達の不安>
子供達も皆集まり、相談する。
「なぁー知っているか。あのおにぎりおじさんが、この国で一番偉くなるんだぞ」
「やった!! 俺達おにぎり食べ放題だぞ」
「でもなぁーー」
一人の男の子が深刻な顔をしている。
女の子「どうしたの。私、おにぎりおじさん好きよ? 優しいよ」
悩む子供「おにぎりおじさん、おにぎり配った手で俺達の頭なぜるだろう。
俺達の頭、ご飯粒だらけになるんだよ」
「そうだよなーーー」
ウーーンと悩む子供達であった。




