第242話 1540年 10歳 加賀本願寺攻略するぞ (5 本願寺の襲撃後、泣き爺が止まらない)
<不穏の後>
まずは領民に心配をかけたという事で、俺の邸宅の訓練場を利用して、住民参加型のお祭りを開催する事にした。
多くの出店を作り、兵士や兵士の家族、住民との親睦を深めていく。
少なくとも俺の領内では、武士がやたらと偉ぶり、町民はへいこらするということはない。
俺は壇上に立つ。
俺「皆、聞いてくれ。俺は先日本願寺の奴らに殺されかけたが、そこの島田と水斗に助けられた。二人に拍手。おかげで俺は元気だ! 酒も魚もたっぷりと用意した。今日は皆で祭りを楽しんでくれ。」
拍手喝采が鳴り止まない。
<揺れる忠義>
門番が俺に駆け寄ってくる。
門番「若様、是非この泣き爺にお声をかけてあげて下さい。若様が心配で、ずーーと泣いていた人です」
泣き爺「……若様、ご無事でなによりです」
泣き爺はまた泣く。
門番「泣き爺は若様が心配しすぎで、食べ物も食べれず、寝れずだったそうです」
俺「俺は元気だ。もう心配するな、食べろ、安心して寝ろ」
泣き爺「……勿体ないお言葉」
泣き爺はまた泣く。
安田「見上げた忠誠心だ」
安田が泣き爺と話し込むので、俺は食べ物を取りに出店に行く。
太鼓の音が鳴り、子どもたちの笑い声が響く。
<泣き爺>
食べ物を泣き爺に上げようとすると、安田が泣き爺につられて泣いている。
お前どこで泣いているんだよ!!
俺は泣き爺に食べ物を渡して、これからちゃんと食べろよ、俺が心配なら時々遊びに来い、お茶くらい出してやるぞと言っておく。




