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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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第24話 1534年 4歳 為景の教え 国人衆を掴む者が国を掴むぞ

堺で仲間を増やした龍義が、祖父・為景に報告。

赤目の扱い、軒猿との兼ね合い、国人衆との付き合い方……

政治の勉強回!

祖父・長尾為景に、堺で出会った者たちのことを順に紹介した。

山師の金城兄弟、忍びの赤目滝、商人の九島弥太郎、武芸者の島田勘兵衛──

誰もが一癖あり、しかし俺の戦いを支える重要な者達だ。


祖父は赤目の名を聞いた瞬間、ふっと目を細めた。

皆を下がらせ、俺と祖父だけが残る。


祖父「赤目一族は伊賀・甲賀に並ぶ一流じゃ。対して軒猿は二流。

……だがな、龍義。一流だけを使えば、二流はどうなる?」


俺「……仕事がなくなれば、他家に情報を売ります」


祖父「そういうこった。

だから軒猿もうまく使うのじゃ。頭には儂から言っておく」


俺は深々と頭を下げた。

祖父は厳しいが、常に俺の背を押してくれる。


祖父「それから、あの山師のことだが……儂が本間家への紹介状を持たせる。

帰りの舟で佐渡に降ろしてやれ」


俺「何から何まで、本当にありがとうございます」


祖父「安田から聞いたぞ。

戦でも金集めでも、晴景よりお前の方が一枚上手だ。

だが……若すぎる。

国人衆との付き合いがまだ出来ぬのが難点よ」


祖父「国人衆に舐められれば反乱も起きる。

だが、心を掴めば命を懸けて儂の首を守る。

――忘れるな、龍義」


祖父の言葉は重かった。

だがその言葉は、俺の背中を強く支えてくれるものでもあった。


三日後。帰路についた俺たちは小浜港に到着した。

新しく加わった金城兄弟、九島、赤目の案内役として水斗を付け、

皆を弁才舟改へ乗せる。


俺「祖父の紹介状があれば本間家で悪い扱いはされない。

……だから問題だけは起こすなよ」


金城「かしこまりました」


僧兵事件以来、金城は見違えるほど大人しい。

水斗には、皆の世話を任せた。


赤目滝は

「一族との合流があるので陸路で向かいたい」

と言ったため、俺はそれを許可した。


俺たちは再び弁才舟改に乗り込み、越後への帰路についた。

祖父・為景との会話で、龍義の政治的な成長が少し進む回でした。

堺で仲間も増え、ここから越後経営が本格化していきます

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