第210話 1539年 9歳 南部三戸城、炎上したぞ
6月下旬に直江津を出港して、7月初旬に十三湊に到着した。
連絡済みなので、志村と高木が軍馬二千頭を連れて迎えに来てくれていた。
志村
「若様、遠い所いらして頂いてありがとうございます」
俺
「志村、大変だったろ。連絡は迅速かつ的確だったぞ」
志村
「ありがとうございます」
無論、南部氏から兵士を借りての移動である。
そのまま南部氏の居城 三戸城 へ向かう。
およそ10日ほどで到着した。
<緊迫する南部領>
安田
「うわー本当燃えてますね」
安田が、無惨に燃えてしまった 三戸城 を見てつぶやく。
残骸からは、まだ煙が立ち上っていた。
案内の南部氏兵士が悔しそうに安田をジロッと眺める。
安田は
「あっ」
と気づき、慌てて自分で口を塞いだ。
三戸城は焼け落ち、
人を迎えられる状態ではなかった。
そのため我々は、南部氏のもう一つの拠点――
根城 へと向かった。
俺達は三戸城から南東約25kmにある 根城 に到着した。
根城の奥の間に通される。
領主 南部安信 と長男 彦三郎 が俺達を迎えてくれる。
南部安信
「遠路はるばる来て頂いて申し訳ない」
俺
「盟約に基づき参上しました。早速ですが、どのような状況ですか」
南部安信が悔しそうに口を開く。
南部安信
「主犯は 赤沼備中。工藤が裏で焚きつけたのです」
長男彦三郎
「赤沼備中の奴が、工藤に焚きつけられ、
我らの留守を狙って城に火をかけたのです。
甲斐源氏の流れを組み、
我ら先祖代々の宝も燃えてしまいましたわ」
長男彦三郎
「あ奴らだけは、八つ裂きにしてもまだ足りぬ」
<夜の密談>
俺
「それは、腹わたが煮えくり返りますな。
それで奴らを落とす作戦ですが、
調子に乗って入る所をですね……」
俺は作戦を話す。
南部安信
「流石は上杉龍義殿!
我らでは考えつきませぬ」
長男彦三郎
「マコトですな、父上」
南部親子が目を輝かせる。
俺
「それでは作戦実行しましょう!」
三人で悪巧みの顔になり、
夜は更けていく。
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