第155話 1538年 8歳 真田 幸綱登場だぞ
前回、虎千代に馬を贈った。
なお、馬小屋の許可は「戦って取る」らしい。
<竹俣清綱からの結婚祝い>
竹俣清綱と色部勝長が結婚祝でやってきた。
俺の隣には菊姫が座っている。
竹俣「若様ご結婚おめでとうございます」
色部「おキレイな奥方様ですな、いやめでたいことです」
竹俣「それはそうと若様の想い人を連れて参りましたぞ」
乳母「婚儀の日にそのような事をおっしゃるのは失礼ではありませんか?」
菊姫「止めなさい。龍義様は私を一番愛しているの。想い人がいるいないは関係ないの」
俺は菊姫の目を見てうなづく。
菊姫にはこれで通じる。
菊姫もニコリ。
俺「竹俣、いたずらが過ぎるぞ」
竹俣は色部と呵呵大笑し、
竹俣「いや肝の座った奥方じゃ、頼もしい限りじゃ」
色部「美しくもある。」
俺「出来る女性も付け加えろ」
色部「出来るとは?」
俺「その内皆にわからせてやる。それより想い人とは誰か」
竹俣は一旦退室して、部屋の外から――
竹俣「お連れしました。」
真田 幸綱(25歳)登場である。
息子3人(信綱・昌輝・昌幸)が父と共に武田二十四将に選ばれている。
竹俣清綱には、海野棟綱・幸義の配下の真田 幸綱に、
俺からの書簡と刀(大業物)と5貫渡し、
いつでも俺の配下として迎える事を伝えてもらっていた。
竹俣清綱と色部勝長が、海野棟綱・幸義と真田 幸綱を口説き落としてくれたのだろう。
俺は希代の名将が4人(孫の幸村含む)がまとめて手に入ったようなものである。
俺の喜んでいる顔を見て
竹俣清綱「見ろ、若様の想い人だっただろガッハッハ」
俺「真田 幸綱が来てくれて嬉しいぞ。確か弟もいただろ。
どこか領地を任せるから弟を家老として全部任せてしまって、
幸綱は情報武官として山本勘助と共に調略をして欲しい。
二人で敵をまず金で崩せ。駄目だったら、俺が戦で終わらせる」
竹俣清綱「若様、この前ご馳走になったとり鍋は旨かった。
褒美として酒ととり鍋をご馳走して下され」
俺「あーもちろんだ。褒美は別でふんだんに弾むぞ」
竹俣清綱「若様が太っ腹な事は儂も色部もわかってますわ」
<鍋と酒、そして本音>
とり鍋が用意された。
大きな鍋が8つと酒が用意された。
皆で食べ始める。
俺の回りには、
真田 幸綱、竹俣清綱、色部勝長、菊姫、守役安田だ。
俺「真田 幸綱よ、うちの事務にも真田という者がいる。
何か似ているし親戚じゃないかと思うが会ってみてくれないか?」
真田 幸綱「興味深いですね。是非お願いいたします」
俺は事務真田を呼びに行かせた。
事務真田「失礼致します。あれ?幸綱が何故ここにいるのですか?」
俺「何だ、やはり知り合いか」
事務真田「いとこです」
真田 幸綱「私の父の弟の息子がこの真田智景(事務真田本名)です」
俺「親戚が越後にいるなら心強かろ。
真田智景は今事務で頑張ってもらっていて助かっているぞ」
事務真田「ありがとうございます」
俺「いとこなら幸綱を助けてやれ」
事務真田「もちろんです」
酒と鍋が進み、話しも盛り上がる。
色部勝長「真田 幸綱殿聞いてくれ、実は儂とこの竹俣清綱で若様に対して反乱を起こしたのだ。
上条定憲が春日山城を落とす算段にして、若様が紡錘陣形で急ぎ突破してくるだろうからで儂らは中央を厚くした鶴翼よ。
そしたら若様は紡錘陣形と見せかけて左右正面で3つに分けてた。
そしてその左右の兵をこちらの両翼の先端をついてきた。
うちは翼の先端を突破されては困るから中央の兵を左右に分けたのだ。
そしたら若様は重装騎兵というとんでもない騎兵で中央突破を図ってきた。
重装騎兵には槍や弓が効かぬ。こちらはやられる一方よ。
それで中央突破されて、分断されて包囲された上で各個撃破だ、
とにもかくにも若様は戦いが上手い。
真田 幸綱殿は後ろに若様がいるのだから調略を失敗しても良いのだ。
思い切りやれるぞ」
真田 幸綱「戦いの話しは聞いておりましたが、鮮やかなお手並みですね」
竹俣清綱「おーよ、若様はイクサは上手い。キレイな奥方もいる。これ以上何を望む?」
俺「聞け、皆の者、俺が望むは天下だ。皆、俺についてこい」
天下の言葉に竹俣、色部、真田に血が逆流するような戦慄が走る。
安田は俺が天下統一すると聞いてボロ泣きだ。
イヤ安田には天下統一の話し前言ったよね
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