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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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第152話 1538年8歳 長宗我部登場だぞ

前回、将軍・足利義晴の無理難題に、龍義は何とか切り返した。

出発前、小西が「四国の三好が怪しい動きをしている」と言った。

そのため、堺港から瀬戸内海ではなく太平洋ルートを取ることになった。


こうなれば寄る港は――

尊敬する坂本竜馬のご先祖、長宗我部に決まっている。


土佐は転生前に何度も行った土地だ。

桂浜で坂本竜馬の銅像を見て、感動した思い出もある。


1538年の長宗我部は、有名な元親ではなく父の国親の時代。

だが坂本竜馬の先祖には変わりない。


生の長宗我部に会えるのは、ちょっとワクワクだ。

生の坂本竜馬に会えるよりは落ちるがな。


俺達は長宗我部の居城、岡豊城近くの浜の沖合に船を停泊させた。


越後海軍操練所で鍛え上げている船員には、

「教えられてきたことと違い、安全な港が他にあるのでは?」

と質問をされた。


そこは中身が32歳の大人なので、長宗我部への憧れだけで港を選んだとは言えない。

俺は平然と答えた。


「戦略的に有効なのだ。必ずしも港の優劣だけで停泊地を決める事はできない」


(本当にそう)


俺達は沖合いに停泊し、小船で浜を目指した。


漁師が何事かと駆けつける。

兵が告げた。


「長尾家の者だ。長宗我部殿にご挨拶がしたい」


30分ほどで吉田孝頼がやって来た。

長宗我部国親の家臣である。


吉田 孝頼「高名な長尾家の方ですか? 歓迎致します。御用の向きは何でございましょうか? 何でも承ります。」


俺「ご丁寧な挨拶痛み入ります。水や食料の補給をさせてもらって良いですか?お代はいくらでもお支払い致しますので」


吉田 孝頼「承知いたしました。まずは我が主にお会い頂けますでしょうか?」


俺「ありがたく」


<岡豊城へ>


柿崎や守役安田、菊姫、鶴姫等、御一行皆で岡豊城に向かう。


門の前には長宗我部国親が家臣と共に出迎えてくれた。


長宗我部「上杉龍義殿、ご高名拝聴しております。歓迎致しますぞ。ごゆるりとされて下さい」


俺達は客間に通された。


俺は坂本竜馬の先祖の長宗我部をガン見している。

(これが坂本竜馬の先祖かー感慨深いなー)


長宗我部も俺のただならぬ気配を感じたのか、俺に積極的に話しかけてくる。


長宗我部「上杉龍義殿は確か亀山社中という高利貸しを始められたそうな。我々もお借りすることはできますか」


我に返る俺。


俺「もちろんです。長宗我部殿なら優遇しますぞ(何と言っても坂本竜馬のご先祖。貴方がいなければ竜馬様は産まれて来ませんでしたよ)」


長宗我部「それでは100貫ほど」


吉田 孝頼が小声で言った。


吉田 孝頼「多すぎですぞ。担保もございませぬ。龍義殿が立腹せぬよう10貫にして、信用を作ってから100貫の方がよろしいですぞ」


無論俺には聞こえていない。

長宗我部と吉田孝頼の関係は深いようだ。


俺「それでは1万貫お貸しいたしましょう」


長宗我部と吉田孝頼、他、柿崎も守役安田も全員驚いている。


長宗我部「誠にありがたい話ですが、担保も何もございませぬ。1万貫の利息も払えませぬ」


俺「利息は無しで構わない。長宗我部殿の領地にはスギ・ヒノキ・マツが大量にあるではないか。返済はこれで構わない。

その代わりと言っては何だが、阿波国の三好を牽制して欲しいのだ。古刀や古槍となるがこれも贈与する。」


長宗我部「私たちの兵力をご存知ですか?とても、とても三好とは争えませぬ」


俺「長宗我部殿の領地には、たくましい農民や地侍がいる。

普段は農民として田を耕し、有事の際は一領(一式)の具足(鎧・武具)を身につけて出陣する兵士を組織すれば良い。


さしづめ――『一領具足いちりょうぐそく』だ。


普通の農民や地侍より税を低くして、農民より少し上の階級にしてやる。

そうすれば有事では侍のように働くぞ。


今は兵士は500から800名だろうが、この一領具足を組織すれば兵士の数を4倍にできる。

そのための1万貫だ」


長宗我部は俺に土下座をして、頭を床にこすり付けている。

同じく吉田孝頼もだ。


俺「長宗我部殿は実力はある。まずは土佐を平定せよ。

それから阿波国を牽制してくれ。倒せとは言わん。牽制で良い」


長宗我部と吉田孝頼は顔を見合わせる。


俺「長宗我部殿はこれから忙しくなりますね」


長宗我部「いやまったくです」


俺と長宗我部は二人で笑いあった。


俺は長宗我部に京都や堺の事情、細川晴元や三好の事について色々伝えた。

俺は京都から帰ってきたばかりだし、小西商店の小西から表情報や裏情報も仕入れているのだ。


長宗我部「上杉龍義殿はなぜ私どもにこのように過分な扱いをしてくれるのかですか?」


まさか坂本竜馬のご先祖だから超優遇したと言うわけにもいかない。


俺「私には分かるのですよ、長宗我部家が四国を統一している姿。

私が世間からどう言われているかご存知でしょう」


長宗我部「分かりました。早速一領具足を組織致します。」


現時点でも予備役兵として農民はいるのだが、身分は農民のままだ。


長宗我部国親は一領具足の身分を引き上げ、若干の年貢の引き下げ分を1万貫で補填するであろう。


俺が死んでから、あの世で坂本竜馬に遭う事が出来たなら何と報告できるだろうか。

いや、俺1回死んだんだけどね。

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