第150話 1538年8歳 小西商店についたぞ(その4)
前回は、生意気な軍師・山田百太郎が登場!
小島が強引に義兄弟の契りを結び、仲間入りしました。
今回はさらに堺で人材が増えます!
<通訳兼料理人>
俺「実はこの秋に大量に中国人が来るので、出来るだけ通訳が欲しい。
小西さんの所は明と取引しているから通訳いるでしょ。分けて下さいよ」
小西『うちでも通訳は使うのでーーー
一人、北京語と関東語も出来て、料理人顔負けの料理上手な女性通訳がいますが、彼女なら差し上げますよ。
名前は林爛々(リンランラン)です』
小西ニッコリ。
俺「そしたら何か欠点あるでしょ?何ですか?」
小西が俺に欠点無しを紹介するはずがない。
小西『とにかく食べるのです。大量に』
俺「なんだ、その位。うちの連中はみんな食べるぞ」
小西がニンマリする。
小西『そしたら林爛々を呼びますね』
林爛々『始めまして若様』
日本語。
俺「中国語で返してくれ。
お前は高度な技術の通訳が出来るのか」
中国語。
林爛々、驚く。
小西も驚く。近くの番頭まで驚いている。
林爛々『技術系の単語は、小西商店に居れば覚える』
中国語。
俺「そしたら料理の腕を見せてくれ。何が出来る」
中国語。
林爛々『明国の料理で良いか?』
中国語。
俺「良いぞ。
小西殿、林爛々に料理を作らせたいが台所を借りて良いか」
日本語。
顔が青くなる番頭。
諦め顔の小西。
俺「行ってこい」
林爛々『私料理うまい。楽しみにして下さい』
かなり長く待つので、菊姫や鶴姫の服選びに付き合う。
二人も慣れてきて、要るものいらないものの選別がはっきりしてきた。
料理が出来たようだ。
この秋に明国から技術者を連れてくるので、対応を菊姫に頼みたいのだ。
かなり難しいポジションだが、菊姫は有能なのでこなしてくれると信じている。
そのための通訳なのだ。
菊姫を林爛々に会わせるため、連れて行く。
鶴姫も付いてきている。
目の前にあるのは――大量過ぎる中華料理。
既に大量に食べている林爛々。
俺『林爛々、こちらが菊姫で俺の奥さんだ』
林爛々『冷めたら美味しくない。早く食べて欲しい』
俺『そしたら食べようか。菊姫も鶴姫も座って』
食べた。
旨い。
菊姫も鶴姫も、旨くて驚いている。
俺達が楽しく食事していると――
林爛々『プッハー。久しぶりに全開で食べた(笑)』
あれだけの量の料理がない。
何人前食べた?
小西「林爛々は、うちの食料庫の高級食材を高価な物から順に、全て食べ尽くすのです」
だから番頭困り顔だったのか。
まぁ肛門掻きまくる男とか、態度悪すぎ男よりましだよ。
俺『林爛々、越後の美味しい物食べさせてやるから越後に来い』
林爛々『行きたい』
俺『6日後朝出発だから用意してこい』
<仲間が増える>
番頭「胤嵐様がお見えになられました。お通ししてもよろしいですか?」
俺「もちろんだ。雷蔵も呼んでやれ」
客間に胤嵐が、二人の弟子を連れてきていた。
雷蔵も来た。
胤嵐「ただいま戻りました。またご厄介になります」
俺「引き続きよろしく頼む。雷蔵が寂しかっていたぞ」
胤嵐は雷蔵に――
胤嵐「俺がいない間、大変だったろ。苦労かけたな。すまん」
雷蔵「いなくても全然大丈夫だったぞ(笑)」
胤嵐「嘘つけ(笑)」
これから飲みに行こうだなんだと、二人で盛り上がっている。
仲良し二人だ。
昼過ぎなんだけどな。
俺「胤嵐、その弟子二人を紹介してくれ」
胤嵐「若様、遅れまして申し訳ございませぬ。
こちらは胤早。足も手も速いです。
胤剛。力は私より上です。
この二人を私の隊に入れても良いでしょうか?」
俺「良いぞ。面倒を見てやれ。
下がってよいぞ。久しぶりに雷蔵と飲んでこい」
多めに酒代を渡してやった。
これで当初の予定より、ランクが高い店で飲めるであろう。
小西は驚いている。
8歳が大人達に飲み代を渡しているのだから、びっくりだろう。
菊姫と鶴姫のいる大広間に行く。
粗方、二人の服は決まったようだ。
値段を見て守役安田はびっくりしていた。
安田「に、二百二十貫!?
若様、着物だけで小さな庄ひとつ分の年貢ですぞ!」
俺ニヤリ。
俺「安田は、菊姫の価値をまだ分かってないな。
菊姫はスゴイんだぞ」
翌朝、京都へ出発である。
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