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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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15/25

第15話 1534年4歳 そうだ京都に行こう

今回は上洛の旅のスタート!

船酔いする守役安田、外交で光る主人公の会話、

そして六角定頼との“坊主トーク”まで盛りだくさんです。

春。

波が穏やかで、風の巡りもよく、

絶好の航海日和になった。


今回の遠征は、

弁才舟改 1隻 + 通常弁才舟 2隻

総勢60名 の中規模艦隊。


速度の違いを計算し、

弁才舟改が先に到着して交渉や手続きを担当し、

普通の弁才舟は後からゆっくり追いつけばいい。


もちろん今回も――


守役・安田は酔っている。


出航直後からゲーゲーだ。


「無理しなくていいよ? 陸で待っててもいいんだぞ?」


安田

「若の行く所なら……どこへでも……うぷっ……!」


ほんとに来るなよ、と思いつつも嬉しい。


今回は心強い仲間がいる。

安田長秀。

後の川中島合戦で名将となる人物だ。

頼もしいにもほどがある。


■ 敦賀到着 → 朝倉孝景と会見


風も波も完全に味方し、

予定通り 敦賀港 に到着。


普通の弁才舟が来るまで時間があるので、

先発組で朝倉孝景に挨拶。


もちろん祖父・為景が一緒なので

朝倉も丁重だ。


やがて後から来た弁才舟組とも合流し、

馬や雑具を朝倉家から貸し与えられた。


朝倉家との関係は良好。

これなら越前経由のルートは安定する。


■ 近江へ → 六角定頼との会見


次に近江へ入り、

六角定頼 と会見。


俺が持参した贈り物は四つ。


越後上布


越乃柿酒


蜂蜜


石けん



六角定頼は目に見えてニコニコする。


六角

「いやぁ~よい品ばかりよ。

 越後は宝の国か?」


機嫌がいいので、話題の矛先はこちらに向く。


六角

「お主、若いのにして『神のお告げ』が聞けるそうじゃな?

 神は儂に何か申しておったか?」


「坊主には注意、と。」


六角

「坊主は神の手下ではないのか?」


「最近の坊主は、人を殺しても

 “極楽に導いた”と平気で言いますからね。」


六角

「確かにのぉ……」


ここで畳みかける。


「私どもも一向衆には手を焼いております。

 よろしければ、一向衆の動向について

 情報交換を続けていきませんか?」


六角

「うむ、それがよい。

 互いに得のある話じゃ。」


――交渉成立。


★外交も、海も、すべて俺の掌の上


石けんで得た資金、

蜂蜜団子で動く安田、

造船力、海軍訓練、武器改良、

そして航海術。


全てが噛み合い始めている。


六角と朝倉を抑えた今、

近畿への地盤も固まりつつある。

六角定頼との会話も盛り上がり、外交は順調そのもの。

安田のゲロゲロも安定のギャグ枠でした。

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