第127話 1538年 8歳 蝦夷地を開拓するぞ
前回。
南部氏を訪問し、北への道を固めた。
松前に到着した。
先に到着している甘粕と直江が出迎えてくれた。
九島兄弟もいた。珍しく時香がいない。
九島兄弟の長女の逸香に聞くと
逸香
『時香は若様に憧れていたので若様の婚姻を聞いて驚いてしまいまして.....』
俺
『それは悪い事したなー』
逸香
『若様気になさらないで下さい。女ですから最初は無理目な恋愛感情から始まるものです。それで、無理と気づいて次の恋愛に行くのが女です。』
まぁそういうものか。
俺
『逸香で時香を見てやって』
逸香
『お気遣い有難うございます』
<国人衆の本音>
蝦夷地には次の国人を連れて来た。
① 大見金右衛門 ボンボン
② 下条掃部助 動物好き
③ 水原親朝 デブ
④ 五十公野左京 やる気だけ
彼らは俺の見えない所でコソコソ話だ。
大見
『とうとう来ちゃたな、若様から十万石分の蕎麦とかキビが出来るようになったら越後で元の領地を返すって言われたけど、いつになるやらトホホ....』
下条
『十万石はこれだけの広さがあれば何とかなると思うけど領民が動いてくれるか。うちで蝦夷地に来て元気になったのは犬だけだよ。トホホ....』
水原
『昨日、若様にすすめられて食べた毛ガニは美味しかった。俺は若様から干物や燻製工場を各浜に作って稼働させたら開拓10万石に相当するぞって言ってもらったからそっちで頑張るよ』
五十公野
『皆元気ないぞ。いいかこれはお前らの人生で二度とない幸運なんだぞ。
武功もあげないで十万石なんてどこの国行っても不可能だぞ。
命の危険なくて十万石なんて最高だぞ』
下条
『熊に襲われたら死ぬよ』
五十公野
『俺は熊より十万石や二十万石の領地の方が良い』
水原
『俺も干物や燻製工場を沢山作って儲ける方が良いな』
下条
『俺も珍しい動物の毛皮とか鷹とか高く買うよと若様が言ってくれてるからそっちで頑張るよ』
大見
『蝦夷地に希望無いの俺だけじゃねーか』
五十公野
『金山とか鉱山探せば良いのでは?
若様は鉱山の場所分かっているらしいから教えて貰えば良いよ』
大見
『そう言われると俺もやる気出て来た。』
国人衆はやる気があるみたいで良かった。
各国人は若く、蝦夷地でやる気のある領民を各50名から80名程連れて来ているので、300名程の男女いる。
ついでに南部氏と酒田で募集した200名程の男女を、上記の国人に振り分ける。
<開拓民研修施設>
去年、千名程収容出来る開拓民研修施設を作った。
このため南部氏の領地から有料で大量の大工を借りた。
開拓民は1年間研修施設で寝泊まりして次の事を習う。
(この間の飲食は全て長尾家が持つ。)
① 蝦夷地の寒さに耐えれる家の作り方
② 原生林の開拓の仕方。
木は家等の作成に有効に使う。
根は穴を開け油を入れてから燃やし、脆くしてから、テコと牛で引っ張り除去する。
③ 蕎麦や野菜、ニワトリ、牛の育て方
大麦(函館のみ)、大根、カブ、ネギ、ゴボウ、エンドウ、ソラマメの栽培の仕方と調理方法
将来的には玉ねぎ(中央アジア)、じゃがいもの種芋やキャベツを輸入するつもりだ。
④ 干物と燻製の作り方
春夏秋冬採れる魚の種類や捌き方
干物と燻製の作り方
干物と燻製では燻製の方が保存期間が長い。
燻製作りが冬の間の仕事となる。
⑤ アイヌ語やアイヌ人との付き合い方
⑥ 寒さに強い衣類の作り方
礼儀を重んじ着物だけで生活すると凍死する。
アイヌの服装を取り入れる。
衣類作成が冬の間の仕事となる。
⑦ 道路や港の作り方
⑧ 簡単な船の修理の仕方
⑨ 長尾家の決まり
以上を習う。
これだけ教えておけばどこででも使える。
ここで学んだ者は、もはや越後でも南部でも生きていける。
つまり――
長尾家の民は、どこでも生き残れる民になる。
開拓民は来年から甘粕と直江の領地に分かれ、村や道路を作る。
開拓後2年間は無税として、3年目から年貢を納める。
俺、柿崎、宇佐美、馬場、守役安田と赤目達と軍団二千名は、西洋帆船11隻で塩釜港に向かう。
甘粕、金城兄弟長男三男、九島七郎、久知本間氏と金堀衆70人と兵士800名が、西洋帆船2隻に分かれ紋別に向かう。
直江、金城兄弟次男、九島四郎、河原田本間氏と金堀衆50人と兵士100名が、西洋帆船1隻で静狩金山に向かう。
直江の残りの兵士600名は函館で開拓業務をしている。
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