表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/25

第12話 1534年 4歳 弓を作るぞ

弓の射程が二倍三倍になれば、戦場の常識は覆る。

半弓と長弓――戦国越後に初めて現れる新兵器が、ここに誕生します。

俺の手紙を読んで、

弓職人が6組 も越後まで来てくれた。


まずは、

「日本の和弓は素晴らしいが“効率が悪い”」

という現実から説明する。


和弓は220cm。長い。

だから弓兵と槍兵を分ける必要があり、

騎兵も使えない。


だがコンパウンドボウなら 110cm で済む。

槍兵・騎兵・歩兵、全てが弓を扱える。


俺は転生前にアーチェリー部だったので、

この非効率さが骨身に染みている。


そこで俺は、職人たちに新武器を紹介した。


半弓コンパウンドボウ』だ。


半弓コンパウンドボウの説明で職人の顔色が変わる


「カムシステムという“楕円形の滑車”を使うんだ」


・引きはじめは重い

・引けば引くほど軽くなる

・テコの原理で威力を落とさず射程を伸ばす


和弓がCの字なら、

半弓は Eをそのまま武器にした形 に近い。


材料は竹+鉄の複合。

カムの中心部は固い木の削り出し。

構造部品は標準化し、図面で統一。


職人

「えっ……こんな仕組みが……?」


「有効射程50~80m。

 和弓の30~50mより長い。」


さらに言えば、

火縄銃(射程50~100m)に匹敵する。


試作半弓を職人に撃たせると――


職人

「な、何だこの弓は!?

 軽いのに……矢が飛ぶ……!」


一気に空気が変わった。


★ 次に“化け物兵器”の紹介 ― 長弓(弓の火縄銃超え)


半弓で驚いている職人に、俺はさらにトドメを刺す。


「次は長弓だ。」


職人

「まだあるんですか!?」


ある。


俺が出した長弓は――

T字型の巨大兵器。


横(弓の部分)2m


張力70kgの弦


カムで弦を引っ掛ける構造


縦1m


総重量40kg(俺の体重より重い)


撃ち方はこうだ。


つま先を輪にかけ


70kgの弦を両腕で持ち上げ


金具に引っ掛ける


矢をセット


発射!


有効射程は 120m。

和弓の3倍。

火縄銃(50〜100m)すら超える。


職人

「こんな弓、見たことがねぇ……!」


ただし欠点も説明しておく。


・重量40kgあるのでマッチョ専用

・視力が良くないと使えない


だが、

敵大将を狙撃できる“戦国狙撃兵器” だ。


■ 軽量矢でさらに飛距離1.3〜1.5倍


通常矢

シャフト:8~10mm → 6~7mm

重量:40~50g → 25~35g

矢尻:10~15g →7~10g


合計15~20g軽くなる。


1.3~1.5倍飛ぶ。


ただし貫通力が落ちるので使い分け必須。


職人たちは

「……これ、本当に弓か?」

という顔になっていた。


★ 最後は“和弓 vs 半弓 vs 長弓”の射撃デモ


俺は遠い的と近い的を並べ、

和弓・半弓・長弓、

通常矢・軽量矢を全部用意。


職人が順番に射つ。


和弓 → 的の手前

半弓 → すぱーん

長弓 → 的の奥までぶち抜く


職人

「「「これは……戦場を変える……!!」」」


雷蔵・風馬・水斗まで目を輝かせていた。


★ 俺の言葉で職人の熱が爆発する


「これは戦場を変える弓だ。

 越後を勝たせる弓だ。

 頼む、量産してくれ。

 俺に勝利を――越後に未来をくれ!」


職人たち

「「「若様ァァァ!!!」」」


熱気が天井を突き抜けた。


越後の弓は、今日から別次元に進化する。



射程差は戦場を制す最大の武器となります。

半弓・長弓の量産が始まれば、越後の軍勢はこれまでとまったく違う姿を見せるでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ