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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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110/124

第110話 1537年 7歳 よし、一人で馬に乗るぞ。

前回、龍義は蝦夷地に渡る民と家臣を集め終えた。

越後の未来は、北の大地へと伸び始めている。

久しぶりに野馬川に会いに行く。


『野馬川、悪いけど甲斐国とは断交した。

これから馬の購入は奥羽が中心になるぞ』


野馬川

『えーーーーー何故ですか』


『理由は……まあ、信虎の暴走だ』


野馬川

『あの殿様、またですか……』


『野馬川に約束するよ。

十五から二十年以内には甲斐国は俺の領地になっている。

その時には帰れるから安心しろ。

俺と野馬川の関係でも、俺と越後の情報を誰かに流すなよ。

流した時は――分かってるよね?』


俺はニコリ。

野馬川は青くなっている。


『前に話をしていた、俺でも乗れる馬はあるか?』


ホッとした表情になり、近くにいた馬丁に指示を出す。

俺と野馬川で外に出る。


優しい顔をした、筋肉質で一回り大きい馬が立っていた。


『馬、デカ過ぎだろ。どうやって乗るんだ』


野馬川はイタズラっぽく笑う。


野馬川

『桜、伏せ』


馬が静かに伏せる。


『馬の伏せなんて初めて見たぞ』


野馬川

『馬が大きい方が、若様を乗せて立ち上がれます。

若様、乗られてみて下さい』


俺は桜に跨る。

野馬川から手綱を受け取る。


野馬川

『桜、立て』


桜は、俺が乗っていないかのように軽々と立ち上がった。


野馬川

『桜、歩け』


桜が歩く。


(馬の重心移動が分かりやすい。

自衛隊の訓練馬より素直だな)


野馬川

『桜、駆け足』


桜が走る。


野馬川

『桜、止まれ』


桜が止まる。


『桜、伏せ』


桜は伏せ、俺が降りる。


『野馬川、有難う。最高の馬だよ』


桜は俺の手の匂いをくんくん嗅ぎ、鼻先で軽くつついてきた。


野馬川

『奥羽の馬で雌です。

奥羽の寒さで鍛えられた馬です。

脚が強く、雪でも転びません。

毎日餌をあげて愛情を注いで下さい。

愛情には、愛情で返してくれる馬です』


『桜は何が好物だ?』


野馬川

『普通に牧草や大麦も好きです。

あと、おからも好きです』


俺は桜に毎日会いに来て餌をやる事を決意する。


<守役の感慨>


最近、守役安田は俺の婚姻で忙しい。

今日の付き添いは水斗だ。


俺は桜に乗り、守役安田に会いに行く。

邸宅では、安田が婚姻の準備をしていた。


水斗に安田を呼びに行かせる。


守役安田は、俺が一人で馬に乗っている姿を見て、腰を抜かさんばかりに驚いた。


安田

『ついにこの日がきちゃったか〜〜〜』


感慨深い顔になる。


『俺の子供を抱く日は近いぞ』


安田

『私は嬉しいですけど、

菊姫の嫌がる事しちゃダメですよ』


『するか〜〜〜』


<毎朝の習慣>


桜が来てから、

毎朝桜と乗馬をしてから餌やりをするのが日課となった。


桜はおからが大好物と分かった。

可愛いのでつい多めにあげてしまう。


だが馬丁から忠告が入る。


「桜の馬体重が上がり過ぎています」


……食べ過ぎには注意だな。

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