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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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10/25

第10話 1533年 3歳 養蜂を始めるぞ

いよいよ養蜂スタート!

蜂蜜、植物油、団子と、一気に越後の食文化が変わる回です。

転生前、俺の母方の祖父母は養蜂家だった。

蜂の扱い方も巣箱作りも、何度も見て覚えている。


「石けん」「酒」「造船」と来たら、

次はもちろん――


蜂蜜だ。


蜂蜜は保存も利くし、甘味は戦国時代では超高級。

副産物の蜜蝋はロウソク・コーティング材としても価値がある。

つまり、


養蜂は儲かる。絶対に儲かる。


■ 養蜂家候補の“農家スカウト”


蜂を飼うには条件がある。


山が近くて花が多い


畑があり、花を育てられる


辛抱強い


この3つを満たす農家を領内で探し、

10軒を“養蜂家候補”として選抜。


それぞれに

**重箱式巣箱×5(合計50個)**を支給した。


巣箱には蜜蝋を塗り、

入り口は小さめでスズメバチ対策もバッチリ。


畑にはすでに

春→アブラナ

夏→大豆

秋→ベニバナ

が植えてあり、蜜源は確保済み。


今は春なので、アブラナが一面の黄色に咲いている。

蜂を飼うには最適だ。


■ 戦国式フル防護服を開発


まずは作業のための防護服を作る。


・麻布で作った胴衣

・その上に藁を縫い付けたローブ(蓑っぽい)

・袖や裾は紐で縛って蜂の侵入を防止

・顔は竹+麻布で作った面頬型マスク


戦国のミツバチも本気を出せば痛いので、

これぐらいでちょうどいい。


安田は、蜂が怖いのか

いつになく距離を取って俺を見ていた。


幼児か?


■ 蜂の捕獲 → 巣箱へ移住


蜂球(分蜂群)を見つけたら、

麻袋や竹籠で包んで捕獲。


煙を焚いて落ち着かせ、

元の巣脾を巣箱に固定して蜂を放つ。


巣箱は

・日陰

・風の弱い場所

・蜜源に近い

これらの条件を満たす場所に設置した。


戦国式ながら、かなり安定した養蜂体制が整った。


■ 蜜と油は春日商店へ


蜂蜜と、蜂の受粉で採れる植物油は

春日商店に販売する。


「独占じゃなくていいからな?」


春日商店主人

「いやいやいや若様、そんなことより!

 今回も素晴らしい商品ですなぁぁ!!」


ニコニコが止まらない。

石けんと蜂蜜まで押さえたら

そりゃ笑いも止まらん。


■ 蜂蜜団子、大ヒット!


蜂蜜を使って団子を作りたいと言うと、

春日商店が和菓子屋を紹介してくれた。


試作品を作ってもらい、

俺は祖父(為景・定実)に献上。


2人とも大喜び。



よし、今後は

“祖父を攻略するアイテム=蜂蜜団子”

に決定だ。


守役・安田にも渡すと、

目を輝かせて食べながら言った。


安田

「私は蜂は嫌いですが……蜂蜜は好き……♡」


どこの乙女だ。




★蜂蜜 × 造船 × 海軍 × 蒸留酒 × 石けん


越後は今、

多数の産業が同時に立ち上がりつつある。


蜂蜜も、確実にその一角になる。


戦国版・越後スタートアップの勢いは止まらない

養蜂が始まると、一気に越後が甘くて豊かになりますね。

団子も大成功で、祖父たちの心を掴む戦略も完璧。

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