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吸血鬼のおしごと/カラスにコウモリ、オオカミと  作者: kaichi
第四章 流れよ我が涙――と、狩人が叫ぶ
23/23

第19話(3) ???

Scene-23(屋内)?? - ?


 巨大なシリンダーが立ち並ぶ大部屋には、大勢の人間が行き来していた。

 仕切った強化ガラスの向こうにある管理センターで作業の様子を眺めていた白人の女性が、タブレットに目を落とした。


「最後分のサンプルはなし、と」


 そこで言葉を切る。

 素っ気ないベリーショート、硬い服装、冷たい声、そして実験動物を見る目――

 そんな女性だ。

 杭に貫かれたように直立不動になっていたザーチとウレリトが、沈黙で判決を待つ。

 こちらから無茶を提案したにも関わらず、満足な結果を出せなかった。心が躍る状況ではない。

 女性がふふと笑った。


「よい実験体でしたから少し残念ではあります。――次も励みなさい」

「はっ!」

「イエス、マム!」


 セーフ。

 安堵の表情を浮かべた二人だったが直立不動は維持。

 目の前の女性とは付き合いが長い。怒らせたらどうなるかはベルギーの片田舎に駐屯させられた頃からよく知っている。

 ザーチが、感慨にふけった。

 目の前の女性はあのときから何も変わらない。そして自分も、相棒も――


「失礼いたします、マーム!」


 二人が管理センターから退出するため一礼後に振り返った。右手を挙げるような()()の真似はしない。


「ザーチ、ウレリト」


 扉から出る寸前、二人は女性から静かに名前を呼ばれた。

 かつての名ではなく、今の名を――


「はい!」

「D機関……面白そうね」


<了>

お粗末様でした

しばらくはカクヨムで

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