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第3章 第3話 侵入者

「ごめん、身内の恥ずかしいところ見せた」

「いえ……いいんですけど……」



 黄花、おばさん、ばあちゃんが帰宅したので残されたことこに謝罪する。ちなみに青葉は玄関に塩を撒きに行った。



「とりあえず鍵返してもらえてよかったですね」

「まぁ……そうだな」



 これで知らないうちに誰かに入られる危険性は減った。あくまで減っただけだが……何もしないよりマシだ。



「ところでその……」



 ことこが気まずそうに口をもにょらせる。何を言いたいかはわかっている。



「おばさんが俺の両親を殺したのは本当かって話だろ?」

「……はい、そうです」



 結局あいつらはそれには明言することはなく帰っていった。疑うのは当然だろう。



「答えは知らないだ。俺は誕生日パーティーでおばさんが抜け出したってのも知らないし、青葉も証拠は持ってない。ただ両親が死んだことであいつらが一番得をしたのは事実だ。まぁただの……だったらいいなだよ」



 そう答えると、ことこは一応納得してくれたのか小さく言葉にならない声を漏らした。



「とりあえず夕飯作るか。ことこも食べてく?」

「あ、食べたいです。それと動画……」


「そうだな。まぁお礼としてってことで」

「わーい! またバズるー!」



 ことこがスキップするように地下室を出ていったので俺もついていく。その時だった。



「せんぱ……!」



 短い、悲鳴のような俺を呼ぶ声。慌てて駆けあがると、見えてきたのは廊下にへたり込むことことそれに近づく大人の影。青葉じゃない……誰かがうちに入ってきている。だったら……青葉は……!



「青葉っ!」

「どしたのおにぃ」



 命よりも大事な妹の名を叫ぶと、呼ばれたから普通に返事をした青葉がひょっこりと顔を出した。



「じゃあ……誰……」

「パトロールついでに久々にね」



 家に入ってきていたのは青葉もよく知っている警察官の歩夢さん。なるほど……状況は読めた。



「ことこ、この人俺の知り合いだよ」

「ぇ……そうなんですか……」



 尻もちをついていることこを起こし、とりあえずリビングへと案内する。あーびっくりした。心臓止まるかと思った。



「じゃあとりあえず、飯でも食いますか」

短くてごめんなさい!

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