5 自分を磨きました
それからの私はちょっと吹っ切れたと思う。自分の気付かないところで、見守ってくれている存在がいたって知ったから。
でも、前世の裏切りは身に堪えていて、どうしても恋愛は忌避してしまうし、自分一人でも生きていけるようになろう、っていう気持ちは揺るがない。
一人で生きていけるように、さらに自分を鍛え、初めは侯爵家の力と名を借りて商売を興した。
そしてそのノウハウを元に自分の商会も興した。
さらに森の中や砂漠の中とか苛酷な環境でも生き抜くサバイバル術を身につけた。
乙女ゲームの詳細が分からない以上、過剰と思えるくらいに備えないと安心出来なかった。これである程度自立出来るのではないだろうか。 一人でも生きていけるようになったのではないだろうか。
自由にさせてくれ、協力してくれた家族には感謝の気持ちで一杯だ。
そんなこんなしている内に乙女ゲームの期間になったらしい。編入生がやってきた。
定番のピンクがかった金髪に同色の瞳。あどけなく愛くるしい庇護欲をそそる風貌。
緊張した様子ながら、前を向いてる力強い瞳。
あー、ヒロイン、これぞヒロイン。願わくば、性悪な転生者ではありませんように!




