表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/282

3 乙女ゲームの攻略不明

ふらふらしながらソファーに身を沈める。やっと人払いして自室に入った。

私、よくやった!

精神状態が滅茶苦茶の中、何とか学園を乗り切った。心は洗濯機の渦に巻き込まれた糸屑のようよ。


あー、お馴染みかどうか分からないけど、乙女ゲーム転生。

おまけに最初の方でリタイアしてて攻略とか分からない。詰んだ、と言えるのかどうか‥‥

ヒロインはいるけど、悪役令嬢はいなかったと思う。私の立ち位置としてはライバル令嬢になるのかな?

ヒロインが王子やその側近を狙うなら、だけど。


ヒロインの足らないところをビシバシ指導するのよね。

親密度が高ければ厳しくも優しくヒロインが攻略できるように。親密度が低ければ厳しい言葉一辺倒だけど。

「そんなことで○○様に釣り合うと思ってるの」ってね。ヒロインはどうしても私たち候補と比べられるからね。


あー、青天の霹靂って今のような状態を言うんじゃないかな。今の常識と前世の常識がこんがらがって気持ち悪い。今の環境とか家族とか人間関係がスーッと遠くなって、前世がドバッとやってきた感じ。前世に今世が負けてる。


侯爵令嬢って強いよね?王子妃候補だし、知力体力精神力、礼儀作法に魔力も鍛えてきたつもり。

でも、前世の負の感情が諸々を打ち倒した感じ。今世はまだ若い上、前世の気持ちが成仏出来てなかったからね。


あー、どうしよう。何か全てを投げ出して布団にくるまって寝ていたい。

外に出たくない。人に会いたくない。


私は侍女に今日はこのまま休むと告げ、簡単に身支度すると布団にくるまった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ