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第63話 ドロワーズで挟まれるあなた

バス子が穿いている、膝丈まである白いドロワーズで、リバーは挟まれるのです。

「うぁああっん!」

 つい、バス子は(あえ)ぎ声を出してしまいました。


「貴女のぉっ、貴女の素敵な魔力がぁっ……、ふぁっ、バス子のお股にっ、お股にィっ! 流れて来るのですぅ~っ!」


 絞めつけている愛すべきあなたへの罪悪感。


 素晴らしいあなたの魔力で得られる幸福感。


 (すさ)まじくて、バス子のお上品さが失われてしまいそうです。


「ごめん……苦しいんだけど……」

 そうでしょうね、えへっ。あなたのために、ゲームの美少女みたいな声を出してあげました。その見返りとして、バス子のために苦しんで下さい。

「なんでこんなおかしな子に私は感謝してたんだろう……」


「うあああぁっん!」

 力の限りあなたをドロワーズで挟んで、魔力を取るのです!


 あなたにずっと尽くし続けて来たサキュバス子人生が、今、ついに報われています。

 いいえ、常にそのような気持ちでいたわけではありませんが、とにかく気持ちが良いのでした。


「あっんっ! ああんっ! どんどん来るのですっ! しゅっごくきちゃうのでぇ~~すぅぅぅぅッ! うああぁんっ!」


 ハエトリさんに魔力をけっこう奪われたあなたは、今でもあまり回復はしていないのですが、遠慮はいたしません。奪い取りを続行しましょう!


「うああああああああんっ! おいしすぎでございますますますますますます~っ!」


「いやもうマジでやめてよ! めっちゃキツいんだけどッ!」

 あなたは窮屈(きゅうくつ)さを嫌い、バス子のお股の下で暴れていました。その動きも気持ち良くて、バス子はもう……駄目になりそう……です……っ。


 限界でした。


 すぽーんと、バス子の頭部が首ごと抜けて飛び上がります。


「えッ?」

 あなたは目を疑いました。


 勢い良く弧を描いた頭部が床に落下しますが、あなたの視界はかぶさって来たスカートによって(さまた)げられます。頭部を失ったバス子がスカートから両手を放してしまったからでした。


 あなたはスカートをめくり上げ、目視を試みます。


 三つ編み髪の頭部が落ちていました。


「きゃあああああっ!」

 あなたが叫びました。


「貴女の魔力を吸収し過ぎて、体が耐え切れませんでしたね」

「生首が喋ってる! ってか、だいじょーぶなのッ?」

「はい、貴女を愛し過ぎていて、ついつい油断をしてしまいました。貴女はバス子のスカートからお手をお放し下さい。これより、胴体に頭部を拾わせます」

「うん……」


 胴体バス子はあなたの上で、ふらっと立ち上がります。おぼつかない動きであなたを跨ぎ、頭部のもとへと向かいました。両手で頭部を持ち上げて、元の位置に()し込みます。


「これで大丈夫ですよ、貴女」

 バス子はあなたへと体ごと振り向いて、安心させるような微笑みを向けます。

「いやいやいや、頭抜けて大丈夫っておかしいでしょ、あり得ないッ!」

 スク水姿のあなたは上半身を起こしていました。


「バス子はお人形ですし、こちらは夢の中ですよ? 全然平気なのですが、平気だとあり得ないのでしたら、貴女のご要望にお(こた)えしますね。――いやーーーーんッ!」


 どかーん!


 どかん、どかん、どっかーん!


 あなたもご一緒に、せーの、効果音! どっかーん!


 残念ながらあなたは効果音を出して下さりませんでしたが、無事にバス子は度重なる爆発で消滅しました。

「なんでそうなるのっ?」

 頭が抜けて大丈夫なのはおかしいからです。

「そうは言ったけどさ!」


 こちらにいらっしゃるのは、あなたお独りとなります。


 どかーん! どかーん! どっどっどんどんどん、どかーん!


 誘爆するように、図書館の中の棚もどんどん爆発していきます!

「マジでなんでッ?」


 ドロワーズの堪能(たんのう)

 頭部の吹き飛び。

 図書館の爆破。


 これらは全て、夢の中のあなたの願望です。


「全部違うよ!」


 まだ夢は続きます。


「悪夢だ!」

ドロワーズで挟まれてリバーが魔力を奪われる回でした。


今回も最後までお読み下さり、ありがとうございます。

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