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第58話 ハエトリさんに対してあなたが思うこと

貧乳と巨乳の戦いがあったら、あなたはどちらの味方になりますか?


今回はそういう話ではなく、リバーとハエトリさんの会話回となります。

 ハエトリさんは未だに、水玉模様のかわいい白下着姿のままでいます。胸部がこれだけ大きいからこそ、彼女は美少女よりも美女の呼び名が似合うのでしょう。ただ、成熟したお体を見なければ、やはりお顔は美少女さんです。


「あの……ハエトリさん。ひとまず、服を着てくれませんか? 目のやり場に困ります」


「ああっ、そうですね、恥ずかしい! 美味(おい)しさのあまりに、すっかり忘れてしまっていましたぁ~」

 ハエトリさんはようやく思い出したかといったふうに頬を染めます。


 ハエトリさんは慌てて背中のクモの足をしまい、お洋服を着ました。やはり衣服を身に着けていても、胸部がすごいのですよ。動くたびに、踊っているようになっていました。


「本当なら、完全な裸のほうがより魔力を摂取しやすいのですが、リバーさんは未成年でしょうから、下着を着けての演技となりました」

「演技で脅すのなら、黒い下着のほうが雰囲気出ていたのでは?」

「リバーさんのご趣味ですか?」

「いいえ、一般論です」


 バス子は黒でも構いませんが、赤なら下着よりもブルマやハーフパンツのほうが好みです。

「バス子ちゃんは一般論じゃ収まらない……」


「普段あまり着慣れていない下着をつけていたら、そちらに不自然さを感じて、美味しいお食事が出来なかったと思います。黒い下着ではなかったのは、そのような理由ですね」


 ハエトリさんは(かが)んでから茶色いお洋服の(えり)を下に軽く引っ張って、下着の白いストラップ部分を(さら)しました。ご本人にその気がなくても、今のしぐさはあなたを魅了してしまいます。


「リバーさん、今夜は本当に素敵な魔力をどうもありがとうございます。怖がらせてしまったお詫び、あるいは素晴らしい魔力を頂いたお礼に、こちらのお部屋には何日でもいて下さって結構ですよ。ですが、時々は、私にリバーさんの魔力を下さいね。よろしくお願いします」


 丁寧に頭を下げた後、ハエトリさんはお部屋から去ろうとしましたが、ドアの前で振り返ります。


「あっ、リバーさん。今回は私の演技でしたから、大事(だいじ)には(いた)りませんでしたが、あまり他人を疑わないのもどうかと思いますよ。初見の者がお金も払わずに泊めてくれるなんて、まず裏があると考えるべきです。実際、悪人である私は貴女(あなた)の魔力を目当てにしていたのですから」


「ハエトリさんは悪人じゃないです」


 あなたが否定すると、ハエトリさんは不思議そうなお顔になりました。

「善人を(だま)すのは、悪人だと思いますよ?」


「それはそうですが、昨日は夜盗から助けてくれたし、美味しい夕食も作ってくれたじゃないですか」


「安心させて利用するのは、悪人の常套(じょうとう)手段です」


「悪人ならそうでしょうけど……、私はずっと、ハエトリさんのことは才色兼備(さいしょくけんび)のいい人だと思っていました。それにクモのほうのハエトリさんと言えば、こっちの世界はどうなのか知りませんが、私の知る限りでは益虫(えきちゅう)です」


「その点は、同族の私も異論はないですね」


「襲われた時も……、今になって思えば、多分、悪い冗談であってほしいと願っていたんですよね。実際、私はこうやって無事だったんですから、ハエトリさんはプラスマイナスでいい人です」

「クモですけどね」

「いや、自分で悪人とか言ってたじゃないですか」

「そうでした」

 ハエトリさんは笑顔になり、胸部を揺らします。


「ですがリバーさんは、私が過去に数々の悪事をしてきたことを知らないから、私をいい人だなんて言えるのです」


「じゃあ機会があれば今度、その話でも聞かせて下さい。それから判断します」


「でしたら……近いうちにでも、その機会を設けましょう」

 ハエトリさんから微笑みが消えていましたが、それも短い間だけで、再び優しげで愛らしいお顔になります。


「リバーさん。もう魔力の失い過ぎでお疲れでしょうから、お休みになられたほうがよろしいですよ? では、失礼します」


 今度こそハエトリさんはドアから出て行きました。

他の創作物における巨乳キャラは、黒下着率が高いかも……。白で水玉模様はめずらしいですか?


今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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