第34話 遺跡でうろつく闇の魔物達
異世界ファンタジーの定番、ダンジョン探索です!
黒髪パスちゃんの後ろについて、半袖ハーフパンツ姿のあなたは草原を進みます。
やがて、森が見えてきます。その中へ、あなた達は入って行きました。
木々が生い茂る森の中は人の気配がなく、とても静かです。遠くの、鳥さんの鳴き声も聞こえて来ます。
露出した手足を木々にぶつけないよう、あなたは気をつけました。前を行くパスちゃんは裸足ですが、魔物の足は一般的に人間よりも頑丈で、痛そうな素振りは一切見せません。
「こちらなのです、上様」
大自然の森の奥深くには、遺跡がありました。
緑のツタが何重にも絡まっている白い神殿で、造りはしっかりとしているようです。建物自体が小さい割に出入り口が大きいので、地下迷宮になっているのでしょう。柱や床は古そうに見えるものの、素材には白の大理石が使われていて、上品な印象でした。
遺跡内に入るパスちゃんを、あなたは追います。
中には階段がまず最初にあり、あなた達はそちらを下って行きました。
その先は、暗くて長い通路です。
「わっ!」
あなたは驚きました。急にパスちゃんのお体がぼんやりと光を発したからです。
パスちゃんの光の他にも、石の壁に設置されたランプの明かりがありました。そのお陰で、通路は周囲が把握出来ないほど暗くはありません。通路の幅は、あなたが通っていた高校の廊下ぐらいです。
あなたとパスちゃんの見た目では、長身のあなたのほうが保護者様のようなのですが、あなたは暗がりのダンジョンを怖がっています。逆にパスちゃんは慣れた足取りでどんどん進みます。
とりあえず通路は一直線でしたが、向こう側で黒い何かがうごめいているのが分かりました。
正体は、魔物です。
「ちょっと待って」
あなたは足を止めてお声掛けをし、前を行くパスちゃんも止まりました。
「ねえ、パスちゃん。向こうに何かいるよね?」
「いるのです」
「このまま向かうのは危険じゃない?」
「危険はないので、行くのです」
パスちゃんが魔物に構わず直進しました。あなたは不安な心を抑えて後に続きます。
興味深いことに、歩き回っていたその魔物がパスちゃんのお姿を捉えると静止をし、姿勢を整えたご様子でお辞儀をしたのでした。
あなたは魔物を間近で見ます。魔物は人型ですが、全身が闇の色で、まるで影のようです。光がなければ、ほとんど見えなかったでしょう。
魔物は、何体もいました。お辞儀する魔物以外にも、スカートの裾と思わしき部分をつかんで、ごあいさつするようなしぐさをする魔物も見かけます。中には、ものすごくスカートを持ち上げている魔物もいました。
「全員、妾の生み出した魔物さんなので、ご心配はいらないのです」
「そうなんだ。色がついてないから分からないけど、色がついてたら、ちょっと過激な描写になりそうな子もいたよね……」
カラーでたくし上げが堪能出来なくて残念でしたね、あなた。
どうやら迷宮内の魔物は、完全な人型と、獣の要素の入った亜人型がいるようですね。どの魔物も、パスちゃんのように小さくも、あなたのように大きくもない、中学生くらいの背丈です。全員が、女性型と分かる影の魔物さんでした。
まあ! こちらの人型魔物の『ブルマモノ』さんをご覧下さい! どう見てもブルマを穿いた体操着姿です! ブルマのメーカーズ・タグの部分だけが、白く描かれています!
「顔も表現されてないのに、なんでそこだけ精密に描かれているんだろう?」
メーカーズ・タグに書かれた『こにさー』の名は、こちらの世界の中堅ブルマ・メーカーの上位ブランドです。
「ブルマ限定で中堅とか上位ブランドって言うぐらいなら、他にはどれだけ種類があるの?」
細かいものも全部含めれば、少なくとも百ブランド以上はあります。
「異世界怖い!」
ブルマモノさんは、『ヤミマモノ』という同系列の魔物がブルマに取り憑いたものが原型とされています。ブルマが多く普及しているからこそ、存在する魔物と言えるでしょうか。
「上様。ブルマモノさんのお股にお手を入れると、挟んでくれるのです」
パスちゃんがご実践し、実際にブルマモノさんが優しく両側から挟みました。光と闇……肌色のパスちゃんの右手と影の魔物さんの太ももの対比が、非常に美しいですね。
「上様もやりますか?」
「やらないよそんなの!」
「……さすがは上様です。お金をお支払いしないと、やっては下さらないのです」
「お金の問題じゃないよ!」
「お金なら、あちらの先にご用意してあるのですよ、上様。……ゆきましょう」
ブルマモノさんが太ももを開いた後に、パスちゃんが進みます。あなたも続き、迷宮の探索が再開されました。
ブルマの魔物だから、ブルマモノというネーミングとなりました。
今回もお読み頂き、ありがとうございます。




