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第15話 魔物の大群に侵されるあなた!

タイトル通りです。

 公園にご到着です。


 緑あふれる、お手入れの行き届いた清潔な場所で、浅瀬の池があちらにございます。囚人服をお脱ぎになって、お入り下さい。


「あの池に入るって……。人も少しいるから……恥ずかしいんだけど」

 恥ずかしがるあなたも、大変かわいらしいのでした。

「いやいや、そんなかわいくないよ?」

 あなたがそうおっしゃるのなら、かわいくないです。

「主張が逆になっちゃった!」


 では、サキュバスが本領発揮します。

「わっ!」


 緑の光とともに淫魔人形があなたの正面に現れました。あなたはすかさず、お持ちになられていた制服一式を下にして支えます。お見事です。


 そのまま、フィギュアの台座を支えた状態でお願いします。

「うん」


 これより、魔術で霧を周囲に漂わせますね。そうすれば、あなたの行為は見られずに済むでしょう。

「行為とか言わないでよ。そもそも、池に入るのって禁止されてるんじゃないかな?」

 こちらに入るのは禁止されてはいませんが、池のお水を汚すことは禁止されているのです。

「体が汚い私が入るのは余計にまずくない?」

 その点も解決済みです。


 それでは、白い霧を淫魔の角から発生させます。


「スカートの中から霧が! そういえばバス子さんって、変なところに角があったんだよね!」

 はい。


 お空は晴れていましたが、白い霧で周辺の視界は遮られます。よって、周りの人々からはあなたのお姿が見られません。ご安心して、お池の中へどうぞ。

「でも、池の中は冷たいでしょ?」

 いいえ、淫魔人形の霧によって、池の温度は、ほどよいお風呂並になりました。それと、池の中へと魔物『おさかなどり』さん達も召喚しました。


「おさかなどり?」


 おさかなどりさんは、小さな魔物さんです。お口が鳥さんのようなクチバシになっています。近くの川から、召喚魔法でこちらにお越し頂いたのです。

「バス子さんって召喚魔法まで使えるんだ」

 簡単なものだけですけどね。あなたは有能な淫魔人形の所有者になれたことを幸運に思って良いでしょう。

「有能なら、私の汚れを直接落とせない?」

 それだとあなたが脱がずに終わってしまって興奮出来ません!

「脱ぐとこ見たかっただけだった! 欲望に忠実なとこを隠さないのは評価するけどさ!」

 早くお脱ぎを。


「……前から薄々思ってたんだけど、実はバス子さんって男じゃないの?」


 サキュバスは女です。

 男性とされるインキュバスではありません。


 つまり、バス子は女なのです。


「うーん、声は確かに女の人だしね……」

 とにかく、あなたは囚人服を脱いで、池にお入り下さい。きっとあなたの汚れは浄化されます。

「バス子さんを信じるからね、脱ぐよ……」


 あなたは池の端に、フィギュアとお着換え一式を置きます。そして、履いていた白い上履きを脱ぎました。フィギュアの横に、置いちゃいます。お次は……上下の囚人服、ですね。ごくり。


 やりました! あなたの愛くるしい下着姿です! 真っ白! 霧で見えづらいのが残念!

「そんなことで盛り上がらんでいい!」


 あなたは脱ぐのを中止しなさい!

「いきなり命令形っ?」

 下着姿のまま、お池に入って下さいませ。

「えっ、下着のままで入るの? まあ、こんな公共の場所だからさ、裸よりはマシだと思うけど、下着が濡れちゃうよ?」

 後で乾かすので問題ありません。


 まずは、両足を試しにお入れ下さい。

「うん」

 縁にいるあなたが足から池に浸かると、おさかなどりさんが群がって来ました。あなたのお肌の表面を食します。


「いわゆるドクターフィッシュってやつなんだー。私、初めて」


 おさかなどりさんにとって、あなたの魔力を含んだ古い皮膚は重要な栄養になりますが、あなたに危害は加えません。あなたにとってもお肌が綺麗になるので、お互いに良い結果となるのです。

 池は深くはないので、お風呂のように、お体全体を浸からせて下さい。


「池の水もそんなに綺麗じゃないから、ちょっとやだなー」

 そうはおっしゃるものの、あなたはお池に入りました。


 さっそく、おさかなどりさんがお仕事を進めます。


「わっ、ああっん、けっこう激しいよこれ……あっ、いやっ、だめ……ぇっ!」


 あなたのお声が、すっごいことになりました。


 白い下着姿でお池に浸かるあなた。


 上半身のインナーは、肩紐の広い小学生や中学生向けのハーフトップです。下半身も周囲を広く覆うショーツでした。どちらも装飾は白い小さなリボンだけで、お色気の要素よりも実用性のほうが勝っていますね。しかしながら、バス子の趣味と合致しますので、大変満足です。


「んあっ、あっ、あっんっ……あ、やだっ、ちょっ、そっちはっ、あっ……」


 おさかなどりさん達は賢いので、下着を避けてお食事をしています。


「ふあっ、うあっ、うあっ、うっ、ああん……っ」


 色っぽいお声を上げるあなたのお肌は、どんどんすべすべになっていきます。


「あっ、やめてっ! あっ、いやああああぁーんっ!」


 あなたが絶頂に向かいました。


 そろそろ、頃合いでしょうか。

 おさかなどりさん達はお役目を終え、消えていきました。召喚魔法の効果が切れたのです。


「やっと終わったんだ……」

 あなたは静かになった池の中を見ます。

 霧で分かりづらいですが、もう魔物さん達がいなくなったのは分かると思います。


「ありがとうございます。おさかなどりさん達」

 小さな魔物さん達に、あなたは感謝をしました。


「あー。それにしても、くすぐった過ぎて変な声出しまくってたなー、私……」


 まさに至高の喘ぎ声でしたよ。


「何言ってんのッ!」

 あなたは全力で否定したいといった、赤いお顔でした。

お風呂にいてほしい魔物さんですね。ずっとやられたら困りますが……。


最後までお読み下さり、ありがとうございます。

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