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男子校に入学したはずなのに、実力テストがえげつない件

どうも皆さんおはこんにちばんは!怪物mercuryです!

寝不足による眠気が寝不足による眠気です。(語彙力)眠眠打破でも飲もうかとも思ったけど、そもそも金がない……。

結果から言おう。うん。爆死だ。


カオリの引越しの件で全くの教師の指示やその他もろもろを頭からシャットアウトしていたのだ。月曜日に連絡が来ていたらしいから、5日遅れ?6日遅れ?である。


しかも、カオリを含むいつものメンツはテストを通りやがったらしい。というか、レイナ、カオリ。お前らなんで受けてるの?


「え、えっと、平均点の30%に満たなかった人は補習と追試だそうです、ごめんなさいっ!」


一ノ瀬先生改めマンボウ先生は、うちの父さんが居なくなってから、職員室の中でしょぼくれているらしい。なんでも、授業が分かりづらくなったと言われたんだとか。


すみませんね、うちのじゃないけどユミコとレイナが面倒をおかけして。


でもって、見事に英数国理社全部落とした俺に待っていたのは、ゴールデンウィーク補習イベントだった。


うちの学校は実力テストに合わせてゴールデンウィークをとるから、ゴールデンウィークは少し遅い。


「ち、ちなみに、補習を受けてもダメダメだった場合は、一学期末まで放課後の補習が義務付けられるらしいです……ごめんなさいっ!」


マンボウ先生は見ているこっちが可哀想なぐらいに謝ってくる。こっちこそほんと、こんな点数でごめんなさい。


「カヅキ、大丈夫かー?」


放課後になって、アオイが心配そうにしてくる。


「どこら辺が分からないのか、一緒に考えよう?」


ユウキも、優しく教えてくれるスタンスだ。


「それで、どこが分からないんだ?」


「……んぶ。」


「え?」


「全部、分かりましぇん。」


「あちゃー。」


アオイが声を出しながら額に手を当てる。そこまでしなくてもいいでしょうに。俺もマンボウメンタルになるぞ?


「じゃあ、勉強会しよう?」


ユウキが優しく提案してくれる。一瞬本物の天使に見えました。


「いいねいいね。実はウチも何教科か不安だったから、そういうのありがたいよ。」


「そもそも、このテストで赤点ってそうないと思うんだけどね……。」


ユウキはアオイに言っているのかもしれないけど、なんなのその上げて落とすスタイル。


「私の家なら、親とかに邪魔されることも無く勉強できるよ。カヅキ、引っ越したんでしょう、うちとアオイの家の近くに。レイナから聞いたわよ?」


ちょっと待て、なんでレイナはうちの住所知ってるんだ?


「アオイの家もすぐ近くらしいし、ワタシの家においでよ。」


うーん。ユウキの申し出はありがたいのだが、1つ難点がある。


俺は、他人の家というものにあまりいい思い出がないのだ。遊び半分で骨を折りに来るカオリの家、刃物突きつけられて連れいていかれたレイナの家、睡眠薬を盛られて拉致された挙句、普通に言ったらヤバいお爺さんに絡まれたユミコの家。


最近じゃ、カオリのおかげで自分の家まで怖くなってきている始末だ。


……ほんと俺、最近まともな生活してないなぁ。


どれも女子の家ばかりだし、女装男子が女子にカウントされるのかは少し悩みどころだが、行かないに越したことはないんじゃないだろうか。


「あ、もしかして遠さが心配?アオイの家に近いなら問題ないわよ?」


ここまで優しい親友の気遣いを無下にするほど、俺も人間ができていないわけじゃない。というか、そんなことが出来るのは妖怪ミンチ女かカオリぐらいだろう。


「そこまで言ってくれるなら、お邪魔しようかな。」


「ユウキの家は凄いぞ!大抵のものが問答無用で揃うんだ!」


いいなぁ、行ったことあるんだ。


「そんな、大袈裟よ。単にお父様が色々なもののコレクターってだけ。」


そういえば、女装男子の家がどうなっているのか、気にしたこともなかった。それらも含めて色々勉強になる。


もしかしたら、先輩女装男子のユウキからの、「最近たるんどるっ」っていうメッセージだったのかもな。


「放課後、最寄り駅にアオイと待ってて!」


そして放課後……。


「遅くなってごめんなさい!」


アオイと、俺ら3人の共通の最寄り駅で待っていると、ユウキがやってきた。俺がトラウマのある、リムジンで。


「運転はわたくし、メイドのユリアが承ります。」


俺のトラウマ第2号、お手伝いさんがやってきた。


「ウェルカムドリンクもあるわよ。2人とも、何飲む?」


「待ってユウキ。ユミコに何か言われた?」


「お師匠様に?特に何も言われてないけど、どうして?」


純粋に俺を歓迎してくれていたようだ。申し訳ないので素直に飲む。


「ぐはあっ!」


なんだこれは。


「あれ、お口に合わなかった?」


「いや……合うとか……合わないとか……そういう次元じゃ……ないだろ……。」


「だから言ったじゃん、ユウキ。説明無しでドラゴンズ・ブレスの120%濃縮ジュースは良くないって。」


「そうかな?美味しいのに。」


説明……しよう……。ドラゴンズ・ブレスとは……世界一辛い食い物……スコビル値は約250万……。1.2倍だから……わかんね……ガクッ。




「カヅキ、カヅキ!」


「いくら辛かったからってそんなに怒るなよー。」


ユウキとアオイの声が聞こえる。どうやら俺は気絶していたようだ。怒っていたわけではない。


「ここ……は?」


「私の家よ。」


「もう10分も前に着いたんだぞ。」


「わ、悪い。気を失っていた。」


「もう、カヅキはお茶目さんね。」


俺は、この先一生ウェルカムドリンクは飲まないことにした。


「勉強するぞー?」


「その前に、砂糖だけ貰ってもいい?」


「脳にいいからって、食べすぎると太るわよ。」


違う、そのためじゃない。


「はい、どうぞ。」


砂糖って、こんなに美味い食べ物だったんだな……。


こうして、命懸けの勉強会は進んで行った。


「おじゃましまーす。」


腹を空かせたカオリが俺につけたGPSをもとに乗り込んできて、みんなで(正確には俺とアオイとユリアさん)夜ごはんを作った。残りふたりは、そもそも重度の料理音痴と、なんでも辛くすればいいと思っている人だったから必死で厨房から遠ざけた。


前のお弁当交換の時にもらったアンパンは、ユリアさんが作ったらしい。


仕方がないので、ユウキには触るのすら厳禁なRTXなる物質(スコビル値160億)を渡しておいた。ユリアさんが常備しているらしい。


 ユウキがスプーンを持って行った理由は聞かないでおく。


「親子丼できましたよー。」


 ユリアさんの掛け声でみんな集まり、夕飯を食べる。そこからは山賊の宴もかくやというほど飲んで、食って、飲んで……。


 そういえば、何しに来たんだっけ。


「カヅキー。帰るぞぉ。」


 カオリに猫掴みされたので思考は中断されたけどさ。


「そういうなよカオリ。いつものお礼だ。」


 先ほどのRTXをカオリに振りかけ、そのまま帰り支度をする。


「送りますよ。」


 というユリアさんの申し出はありがたく受け取っておこう。今更だけど、なんでメイド服なんて着て車運転しているんだろう。正気かなこの人。


「少し飛ばしますね。」


「えっ。」


 珍しくカオリを担いだ俺と、俺に担がれたカオリ、ユリアさんを乗せて、車は勢いよくガードレールにぶつかった、


「待って待って、うちも乗るから。」


「そういえば、さっきは奇跡的に事故を起こさなかったけど、ユリアさんは教員免許しか持ってないから気を付けてねー。」


 ヒカル先輩といい、そういうのは早く言いましょう。


ここまで読んでいただきありがとうございます!いかがでしたでしょうか!

僕はこんだけ辛いのについて書いていて、辛いのは一切ダメです。食べさせるな危険です。

このお話がもし書籍化して収益が出たら、帰るだけのモンスターかって、飲みます。

まるでクラウドファンディング!

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