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男子校に入学したはずなのに、変な才能のせいでカオスな日々だった件

どうも皆さんおはこんにちばんは!怪物mercuryです!

そろそろ戦いは最終フェーズへ!って感じですね。

いやはや、今になって一話とか読み返すとみんなまともなのなんのって。

「おい、ある才能ってなんだよ!」


「もう読者様を二日も待たせてるのよ!」


 なろうに投稿するペースで会話をすると、カクヨムで読んでくれている読者が困ると思うのだが、そんなことはお構いなしにユウキとアオイがモリアーティに突っかかる。


 だがたしかに、俺たちにとって読者様は神様だからこういうところで媚を売っておくのは大事だ。


「せっかちな子たちだね。」


「子たち子たちって、あなたがお年寄りすぎるだけですわぁ!」


「オーバーエイジ?」


 なんかみんなモリアーティへのあたりが強い。何かを察して、それを聞きたくないかのような。ユミコなんて何言ってるのかすらよくわからない。


「うちらは別に何かが原因でこいつを想っているわけじゃない!」


「私たち自身の意思だよ!」


 ……なんだ?嫌な予感がする。


「君はいま、89%の確率で嫌な予感を覚えているね。こういうとき、シュレディンガー君の遺伝子は便利だ。」


「カヅキ!お前は聞くな!」


 カオリが、焦りと絶望が入り混じったような顔をして叫んできた。


 おれが、戸惑いながら耳を塞ごうとしたとき……


「君は女装によって、偉人やそれに類する才能を引き寄せる才能に目覚めたのだよ。」


「……ってことはさ。」


「そう、西園寺の娘や頭のおかしい包丁娘、金髪姉妹もだ。こいつらがお前を好きなのは、あくまでもお前の血がそうさせているんだ、お前自身の力じゃないんだよ。」


 性格まで急に本性を現したモリアーティがあざけってくる。こちらを見ていたみんなの顔が苦しそうに歪む。


「クソッ!」


 ……カオリはすぐそばの石を蹴っ飛ばすくらいしかしない。


「お前はな、ヤマトタケルの遠い遠い直系の子孫なんだ。それが隔世遺伝を起こした。それが何を意味するか分かるか?」


 ヤマトタケルってあれか?日本の神話に出てくる……。


「そいつは、熊襲という敵を倒すため、女装をして敵地に忍び込んだ。女装の才能があったのさ。だが、大事なのはそれだけじゃない。」


 モリアーティは俺たちをまとめて殺すつもりなのか、超能力でみんなのことを浮かせて俺のもとに集める。


「お前は、自分が死ににくいと感じたことはないか?やけに自分が頑丈だって感じたことは?」


 それは常に感じている。カオリに殴られたら、普通ならそのまま体が消し飛んでいてもおかしくないのに。


「お前のさらに前の祖先には神がいるんだよ。火の魔法を使えるのは天照大神の血を引いているからだし、神の血が偶然一気に発現したから死ににくいんだ。」


 ってことは……俺は、俺自身としてこの中の誰かから好かれていた訳でもなければ、俺のせいでみんなをこんな危険な目に合わせてしまったということか。


「ちなみに、私なら君の遺伝子を改造して、神の性質をなくしてあげられるよ。火の魔法も使えない、いたって普通の高校生にしてあげられる。」


 モリアーティが急にまた猫をかぶり、手を差し伸べてきた。冷静になれ、俺。こいつは確かに無法者だし、人類史上最悪の犯罪者だ。でも、こいつと取引することは俺の得にしかならないんじゃないか?


「行っちゃダメですわ、お姉様ぁ!」


 レイナが、疲れのせいかショックのせいか、力が入らなさそうに泣きながら叫んでくる。


「ふざけんなよてめぇ!ウチがカヅキを好きになったのは、カヅキがカヅキだからだ!遺伝子とか関係ねぇ!」


 アオイも、超能力で放り出された体を起こそうともがきながら言ってくれる。


「ならば、君たちも一緒に来るかい?」


 モリアーティは猫をかぶったまま言ってきた。ユミコが、強がって言い返す。


「旦那様は妻の待つ家に帰ってくるもの。」


 しかし、またヒトラーの遺伝子の力を使っているのか提案がやたら魅力的に聞こえる。


「安心したまえ。少しの注射ですぐ確実に良くなる。もしくは、旦那の治療中はそばで手を握っていてあげたい子かな?」


 ユミコが少し迷う。あれは、間違いなくあのシオリさんの時と同じ、洗脳系の力だ。


「耳を貸しちゃダメです、お師匠様!」


 ユウキの声も、ユミコはロクに聞いちゃいない。


「逆に聞こう。君なら、どんな犯罪をしてももみ消せるし、それを今まで何度もやってきているだろう?事の大小と、もみ消しているか否かが違うだけ。やることは変わらないよ。」


 ユミコがモリアーティに向かって顔を上げる。まずい。ユミコが、相手のペースに飲み込まれそうだ。このままじゃさらわれる。


「せいっ!」


 何とかしないと……と考えていた時、同じことを考えていたのか、奥の方からアヤカさんがユミコに向かって軽く小さな石を投げ、当たってよろけたユミコの目が少しはっきりした。洗脳みたいなのが解けたのか。


「ショタ君は絶対にさらわせないからね!」


 シオリさんがユミコを自分の後ろにやりながらいまだに戦う意思を見せる。


「そうかぁ。まあ、ヤマトタケルは死ににくいし、暴れちゃってもいいかぁ。」


 モリアーティはいかにも面倒くさそうな顔をして、急激に殺気を高め始める。


「もしかしてこれ、今までは全力でも何でもなかったんじゃねぇの。」


 実体化が解けて幽霊に戻ったユウリですら冷や汗を流している。


 確かにこれは、ブチギレたカオリよりも、アオイの全力よりもシャレにならないくらい強そうだ。


 それにたいしてこっちは心身ともにボロボロだ。特にカオリやアオイのメンタルのダメージが大きそうだ。


「まずはこんなところから行くか。能力、ファウストのネクロマンシー。遺伝子より、中国の6武将を召喚。」


 急にガチムチ戦闘物のような雰囲気で、六人もの死体のような体を呼び出した。言い方的にたぶんゾンビだ。それも、この期に及んで弱いのが出てくるはずがない。


「あ、あれは……!」


 実は歴史も得意だったりするマキ先生が、姿から相手が誰かを教えてくれる。名前なら、日本人でも知っている奴だ。


 五虎大将……三国志の中でも特にやばい武将、関羽、張飛、馬超、黄忠、趙雲の五人だ。しかも、その五虎大将を呂布が束ねているヤバい構成。


 作者め、ネタが尽きてきたからと言ってとりあえずすごそうなのだしてきたな。


 ヒュガッ!ガガガガッ!


 六つのゾンビのうち三体が飛び出し、こちらからも三人の影が飛び出る。


 すでにフラフラな状態のみんなの中から、シオリさんが呂布を、アオイが張飛を、カオリが趙雲を足止めしてくれているが、長くはもたなそうだ。


 俺は慌ててエヴァモドキを操作して黄忠と馬超のゾンビを叩き潰す。残りの関羽のゾンビはセレスさんとユミコが超能力で拘束しているところをレイナが落ちていたがれきで叩き潰す。


 それでもさらにゾンビが湧いてくる。あっちはモブをたくさん出しているのか、簡単に倒せるが数が多い。ガンダムモドキに取りつかれたら大変だから、踏みつぶしながら走る。


 段々とあたりがグロくなってきた。コメディ班による浄化はまだか!?


 ルナが先ほど少しだけ充電したレーザーで少しだけ援護をしてくれる中、上空から敵の位置を教えてくれるユウリ、そのユウリと交信しているフウリさんと共にモリアーティに向かって走る。


「クソ、A4半ページぐらいでゾンビとかポンポン呼び出してくれちゃって。」


「落ち着いてカヅキさん!そもそも読者はネットで見てるからどれぐらいの長さかの感覚が違います!」


 セレスさんが風の超能力で援護しながらこの巨大ロボが鎧ダムという名前だということと共にたしなめてくる。


「せぇい!」


 モリアーティに向かって鎧ダムのパンチを繰り出すと、ひらりと交わして腕を駆け上がってくる。フウリさんとセレスさんを逃がした後、はたき落そうとチョップしたら鎧の左腕がもげた。


「では、これにてさらわせてもらうよ、ごきげんよう、皆の衆。」


 そういうとモリアーティは鎧ダムの前面の装甲を容易に素手で引き裂いて俺を引っ張り出した。


 こいつ男だけどセバスチャンよりさらにもう一段階か二段階はヤバい気がする……!


ここまで読んでいただきありがとうございます!

ここでみなさんにかなしいおしらせがあります。

相変わらずあとから追っかけで読んでくださっている方からしたらなんのこっちゃですが、1週間ほどお休みをいただきます。

理由としては本職である学業のテストが近づいているため、そして、僕自身が若干スランプ気味だからです。

遊園地とか呪いの山とか書いていたころに比べて各スピードがだいぶ落ちましたし。ギャグのキレもあれなんで……。

ですから、テスト勉強でたっぷり頭悪くなって戻ってまいります!まあ、某少年ジャ○プ+のアプリみたいに、週ごとの更新になったと思ってくだされば……。って感じです。

大変申し訳ございませんが宜しくお願い致します。

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