男子校に入学したはずなのに、特訓した女子勢がバケモンな件
どうも皆さんおはこんにちばんは!怪物mercuryです!
最近忙しいので誤字が増えているかもしれません。
その時はそっと優しく誤字報告を入れたり、感想欄で罵ってくださいませー。
と、言うことでやってまいりました。モリアーティに復讐しようのコーナー!
「旦那様、復讐は何も生まない。」
「そうじゃねぇよ!みんなで倒すんだろ!奴を!」
「でもカヅキ。倒すっつってもどうやるんだ?スプラッタしちゃったら、ラブコメ的にアウトだし作者に過去ごと消されるぞ?」
「主人公の過去が消されたら大変ですわぁ!」
「牢屋にでも入れよう。そこらへんはシオリさんが作ってきてくれているはず……ですよね?って寝てるし。」
約1週間ぶりに我が家に集まったみんなだが、新学期が始まる前にモリアーティをどうにかしないといけないという意識は共通なようだ。
「それじゃあまず、みんなが特訓で得たものを確認していこうぜ!」
アオイもやけに張り切っている。なんかあったのかね。
「それならウチから行くぜ!ウチはな、強くなった!」
そう。俺がボーイッシュ先輩に特訓をつけてもらい、帰ってくる的な話をされたのにも関わらずいつまでも帰ってこなかったのは、偉人協会にお世話になっていたらしい。
一番強くなるかもと思っていたから、モリアーティに今のうちに襲われたのかと思って心配して損した。
それにしても、宮本武蔵の子孫とか、どんなバケモノだったんだろうな。怖い怖い。こいつがボロボロになって帰ってきたってことは、こいつよりもはるかに強いんだろ?
「何とか75%までは相手にできるようになった。」
って言ってたから、全力を出させれば今のこいつを軽くひねれるんだろ?上には上がいるね。
「ちなみに、ウチは戦闘技術的なのかな。やっぱ、偉人の力だけじゃ勝てねーし。」
アオイも戦力アップか。なんでもお母さんがめちゃくちゃ強いんだとか。どこかで聞いたような話だな。
「それで、姉ちゃんはギリギリまで株やって資産維持しつつ新しい装備を作ってくれていたんだと。カヅキのはこれより分厚いらしいぞ。」
みんなに宇宙服もかくやというスーツを渡して回っているあおいは、すでに自分も着ていた。っていうか、俺のがどうなっているのか怖いんだけど。
「それで、ユウキは……?」
俺がユウキの方を見ると、ユウキは顔をそむける。
「ダメよカヅキ!見ないで!こんな私を見ないで!」
なんでも、新型のRTXの開発中に失敗したらしく、目が真っ赤に染まっていた。医者によると、少しすれば治るらしいけど、モリアーティと新学期前にたたかうならそれまでには治らないらしい。見た目だけは何かの能力者だ。
「それで……フウリさんとユウリは?」
「ただいま戻りましたぁ!
わりぃ、遅れたっ!」
フウリさんとその中に入っているユウリが駆け込んできた。
と、同時にレイナが二人の、正確にはフウリの体に飛びついて匂いをスンスンかいでいる。
「どうしたんだ?」
「いい匂いですわぁ!」
恐山に言っていたらしいし、線香か何かの匂いだろうか。好きなにおいが線香って……。
「フウリ、あなたにこれ上げるわ。」
ユウキがブレスケアRTX味をフウリに渡す。ってこれ、焼き肉の匂いじゃねーか。あんたら二人、何やってて遅れてるんだ。
「だって、お姉ちゃんが120分食べ放題を選んじゃうから……。
だからってニンニク食いまくることねーだろ!今軽く計算しただけで丸20個分は食ってるぞ!」
この二人はきちんと特訓してきたのだろうか。いや、守ってもらう側の俺が言うことじゃないけどさ。他のみんなは頑張ってきてくれてるし……。
「それで、お前は……。」
今のところ包丁とヤンデレしかイメージのなかったレイナだが……
「ハッカーに転職いたしましたのぉ!もう少しでモリアーティも見つけますわぁ!」
とのことだ。こいつは一体どこに行こうとしているのか。
「もういいや。どこにでも行けや……。」
俺がぼやくと、今回初台詞のヒカル先輩が……待った。あんた、手に持っているのはなんだ。
そう。ヒカル先輩が手に持っていたのは、俺と妹のユイにとって、トラウマの象徴、万物の原点、始まりと終わりの場所。
そう、ミートミンサーである。
「ねえシュガー、これなーんだ?」
「ごめんなさいお願いします許してください。なんでもしますから。」
「えっ今何でもするって?」
「言いました。言いましたので許してください。お願いします。」
「じゃあまず、私の許婚としてこの指輪をつけてね。18になったら結婚だよ?」
「かしこまりました指輪をつけさせていただきます。寛大な処置に感謝いたします。」
パキンッ!
ハッ!
俺が気が付くと、目の前に差し出されたアオイの人差し指と親指が、指輪を握りつぶしていた。俺は今、いったい何を……?
「ヒカル先輩、趣味についてはとやかく言うつもりないですけど、ともかく方法は最低ですよ……。」
ヒカル先輩を敬愛してやまないルナですらゴミを見る目でヒカル先輩を見ている。
そうか、俺はミートミンサーを持つヒカル先輩に脅されて……ってことは、この人はあのところで修業をしてきたってことじゃ……。
「私が身につけてきたものはまだ内緒だよっ!」
俺がコクコクと頷き、カオリも少し警戒はしているものの、一応その流れを認めたようだ。
「私にも聞いて。」
ユミコがめちゃくちゃ期待のまなざしで見てくる。よほど聞かれたいのだろう。
「はいはい。どんな特訓してきてくれたの?」
「新人メイド教育。」
ほんとに何してきたんだよ……ユミコは大事な時は頼りになるからいいけどさ……。
「遅れてすみません!」
「別に私は呼ばれてないけど!」
やってきたのはセレスさんとアヤカさん。
アヤカさんの存在を感知したとたんにヒカル先輩が奥の部屋に俺を放り込んだからセーフ……男だってバレてないよな?
「それじゃ、私はこれ!自分を軽く火あぶりにしても死なない程度の力を手に入れてきた!」
「私は氷系魔法を伸ばしてきたんですよ……。」
「それだけじゃないでしょ!ほら!」
アヤカさんがバッとセレスさんの服を引っ張ると、その下は全r……じゃないけど、かろうじてひもが引っ掛かっている程度だ。
おっとユウキ。俺のいる部屋にRTXを投げ込まないでくれ。俺は無罪だ。
さて、この部屋に隠してある、何気一番活躍しているルナからもらったスーツを着て出ていく。
アヤカさん以外の、「こいつ、マジかよ」っていう目が痛い。アヤカさんはデュフッてるし。
「えーと、あとは、ルナ様はいかがいたしましたでございましょうか……。」
自分でも何言ってるのかわからないままルナに声をかけると……。
「レーザーの強化と部員の再教育!」
俺は慌てて家を飛び出ると、部員のみんなの無事を……ぐえっ。カオリに捕まった。
「大丈夫よ。みんなで遊んだだけ。あとは、いろいろおごったり、買い物に行ってあげたり。」
なんだろうこの露骨な人気稼ぎ感は……。
「モリアーティの位置、わかりましたわぁ!」
唐突に、世界中の衛星をハッキングしていたルナが報告してきた。
「場所はっ!?」
「直上、距離、100ですわぁ!」
その時、いくつかのことが連続して起こる。
「皆さん!助けに来ました!」
というマキ先生の声。
パオーン!
という象の鳴き声と共に大きすぎる象が現れ、俺らはみんな窓から突っ込んだ鼻で巻き取られた。
そして、ドアの方から、恐らく落下の勢いを使って突入してきたモリアーティとセバスチャンが入ってきた。開戦、急だな!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
前書き欄を見た方ならお察しのはず。最近疲れで元気がありません。
せめて一日5時間は寝たい……