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男子校に入学したはずなのに、強敵との対決に向けた特訓な件:ルナの場合

どうも皆さんおはこんにちばんは!怪物mercuryです!

最近忙しくてゲリラで休む日が増えていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

まあ、覗いてみて更新されてなかったら「今日も休みだな……」と思ってテキトーに次の日にもう一回のぞく、前の話を読み返すなどしてください。

 私は金星に一度召集されていた。名目上は地球への大使であり、実際のところは金星から地球に向けたスパイ。


 そして、そこの報告会では大混乱が生じていたのだ。


「べ、べつに、報告書を読んだだけで惚れたりなんかしていないんだからねっ!」


「こんな先輩、好きでも何でもないんだからねっ!」


「でも、この報告書のカヅキとかいうのも魅力的なんかじゃないんだからねっ!」


 どうやら、私の書いた報告書と隠し撮りした写真が素敵すぎて、ヒカル先輩やボーイッシュ先輩、一部奇特な奴はカヅキなんかに惚れてしまったらしい。


 べ、別にカヅキが取られてさみしいなんて思ってないんだからねっ!


「それで、今後の私の地球での活動だけど、引き続き、このチア部に潜入、ここを足掛かりに地球の文化を盗んでくることでいいわね?」


「「異議なし!」」


 こうして、リーダーシップある私のコメントにより、全会一致で報告会がとじられた。


「やっぱり先輩方は私を新部長にして正解ね。」


 そんなことをつぶやきながら、金星の周りに来た地球の衛星を撃ち落とし、ダミー衛星を打ち上げる。


「私で……最後の一人なのよね……。」


 金星人は基本的に無性生殖でも繁栄できる技術が確立されている。よって、恋愛は10人に一人ぐらいしかしないし、男性という生き物は存在しない。なんなら、有性生殖時代を知っているのは長老ぐらいじゃないかしら?


 だからこそ始まった、地球人男性撲滅計画。私を含む20名ほどのスパイおよび殺し屋を送り込んだが、それがよくなかった。


 万が一にも地球の男と恋に落ちることがないようにと、今まで恋をしたことのないメンバーを各所に送り込んだ。


 しかし、ジェンダーに関しては地球人の方がわずかに進んでいたらしい。今まで金星で恋愛をしていたメンバーは「レズビアン」や「バイセクシュアル」であったことが判明。


 そして、地球では「ストレート」と呼ばれている分類に属する私以外の19人がみんな恋に落ちたりなんなりで任務を放棄してしまった。


「……はぁ。」


 地球では恋をしない方がおかしいみたいな見方をされるらしい。私は絶対に、ぜーったいにしないけど!


 んで、そんなこんなで久々の金星に来たんだし、シオリに改造してもらったレーザーの調整にでも行こうかしら。あいつのことだから、発信機とかつけてたりしかねないし。


「博士ー?いるー?」


「博士なんて呼ばれてもうれしくないんだからねっ!?」


 顔面全体で喜びを表現しながらやってきたのは、10歳にして金星のほとんどの軍備を一人で作り上げた天才だけど変り者の、通称「博士」だ。


 本名は誰も知らない。


「ねえ博士。これ、地球の科学者に改造してもらったんだけど、威力上がってるのよね。もしかしたら、あなたより腕前は上じゃないかしら?」


 少しあおっておくと対抗心を燃やしていい物を作ってくれるので、あおりつつ髪飾り型のレーザーを見せる。


「むむむ……確かにこれは天才の作ったものね!?でも、私の手によってより強くなれるのは間違いない!?称えなさい!?この天才を越える天才を!?」


「わーすごーい。」


「うれしくなんかないんだからねっ!?」


 こうして、今までは出力低めのレーザーを乱射できたのを、太めのを一本にしてもらった。


 戦闘機が好きな人なら、口径を30mmにしてもらったというとわかりやすいかもしれない。


 私は詳しくないけど。


「そういえばルナちゃん、経費で遊びまくってるって聞いたわよっ!?」


 うっ……面倒くさいのに面倒くさいことがバレた。


 名目上は、地球の文化偵察ということにして経費を空発注。カヅキの仕事しているメイド喫茶の常連だったのは誰にも言ってないはずなのに。


「地球人から聞いたってレナちゃんが言ってたんだからねっ!?」


 そこにつんでれをだしてどうする。ちなみにレナは私の妹だ。地球にはいっていないはずだから……シオリか。帰ったら試し撃ちさせてもらおう。


「他にも何か困っていることがあるでしょ!?」


「あー、まあちょっと地球にヤバそうなのがいてね……。」


「これ、使いなさい!?」


 渡されたのは手袋だ。


「これは……?」


「これは、さっきのレーザーを手袋の各指に装着したものよっ!?最大チャージで30分まで照射可能よっ!?」


 それはすごい。私のレーザーは照射時間の短さが弱点だったのだ。


「ただし、少しバッテリーで重くなっているから気を付けるのよっ!?」


「ふ、ふんっ!まあまあね。ありがたくもらっておくわっ!」


「お礼なんて言われてもうれしくないんだからねっ!」


 お互いに素直になれずに終わってしまったが、10本のレーザーをしかも30分も打てるのはすごい。


「待ってなさいシオリ!帰ったら散々試し打ちしてやるんだから!」


「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!」


「ギャッ!?どうしてここに!?」


 いつの間にかシオリが隣にいた。


「だって、金星からの荷物とか自分で仕入れるしかないでしょ?」


 まあそうですけど……。


「ということで、一緒にイチャコラ帰ろっか!」


 気が付くと、さっきもらった手袋のレーザーの発射口が自分の方を向いている。これじゃ撃てない。


 髪飾りは……スリ取られてる。


「まずはハグしましょうねー!」


 絶対に嫌なので、必死で抵抗しながら、懐かしの宇宙船トマトに乗りこむことになった。





「最近、チア部の方はどう?」


「普通に上手くやっているつもりですけど……。」


 なんだかんだ言って、この人は尊敬する大先輩の方たちのうちの一人……のはずなんだけど最近どうもその気が起きない。


 多分この変態性のせいだろう。


 そして、なんでこんなことを急に聞いてきたのかがいまいちよくわからない。


「ところで最近、NIUSCなるものができているっていうのは聞いたことないかい?」


 嫌な予感がしてきて、NIUSCのいつの間にかできていた公式サイトを見てみると、いるわいるわ。


 顔を自ら出している幹部陣として、チア部の人間が一、二、三……。


 ゴキブリのように、一匹見つけるとわらわらと出てくる。


「もちろん私的にはショタ君の人気が出ることはよだれが垂れるほどうれしいことなんだけどさ?」


「もう垂れてますよ。」


「それでも、OGとしては少し部活の将来が心配になっちゃったりするわけですよぉ。部長と副部長の人気やらなんやらがひっくり返ると、歴史ある部活でもわりとあっさり消えやすいからね?」


 なるほど、一理ある……のか?金星には部活とかないからわからないけど……。


「でも、ありがとうございます。心配してくれて……?」


 私がシオリさんの方を見ると、


「それにこの盗撮コレクション……たまらん……これたまらんよ……!」


 ゲヘゲヘ言いながらスマホの画面をなめまわしていた。


「あっ、途中下車ご希望のお客様ですね。」


 それだけ言って、宇宙船のドアを開けると、ギリ月の重力圏に入りそうなところで途中下車してもらった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

明日は……更新できるかわかりません。

もし更新が知りたいのであればツイッターをフォローしてくださるとわかりやすいかと思います。

基本的フォロバしているのでご安心を!

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