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男子校に入学したはずなのに、初詣先で大乱闘な件②

どうも皆さんおはこんにちばんは!怪物mercuryです!

今日も更新遅くなってすみません!多分明日も遅くなるかあしたはやすみます!

忙しすぎて死にそうだ……

睡眠時間……睡眠時間がほしい……

 飛んでくる流れ弾ならぬ流れ手裏剣をかわして謎の兵団が乱射しているRPGを投げ返す。鼻先を警棒が通過していき、後ろから飛んできた手りゅう弾はカオリが握りつぶしてくれた。


「大丈夫かカヅキ!」


「この状況がすでに大丈夫じゃないことがわかっているから大丈夫だ!」


 どうやら、偽ユミコの逃亡と同時にどこかの国の傭兵のような連中がなだれ込んできたようだ。


「ショタ君!これは世界でも有数の傭兵団、『夜にかける狼』だよ!以前取引したことがあるから知ってるやつもいるはず!」


 機関銃で乱射されながらシオリさんが飛んでくる。物理的に。


「ショタ君にこれ貸してあげる、マッハ50までならその速度を感知して銃弾を自動で防いでくれる盾だよ!」


 そう言って物資を俺に渡すと、そのままどこかへ飛んで行ってしまった。


「おいカヅキ!こいつら全員ムシャクシャ砲で吹き飛ばしていいか!?」


「ダメだ!これでも相手は一般人。ぶつかったらスプラッタ映画みたいになるぞ!」


「チクショウっ!」


 カオリさん?いらいらしすぎて、俺のことを引っ張る手が強くなっていませんか?痛い痛いボキッて言った!


 今度はまたヘリコプターの音が聞こえてきた。


「戦力デリバー一号。」


 空からはユミコとユウキが降ってくる。パラシュートなしで超能力だけでの降下だ。自衛隊の人もドン引きだし。


「二、二号って、恥ずかしいこと言わせないでくださいよカヅキの前で!」


 いや、恥ずかしがるべきは超能力持ってないのに素面でヘリから飛び降りる神経の太さかと思うが……。


「こちら三号!すでに交戦中ですわぁ!」


 レイナがたくさんの男の人をひき連れて戦っているのが見える。その奥には神輿に乗って指揮を執る女の人も。カオスだ……。


「カヅキ!今着いたぞ!

 早速加勢していますが、恐らくリーダーを止めないと止まらないかと!」


 ユウリとフウリさんの声も聞こえる。


「シュガー!」


 うおっ!?


 足元から急にヒカル先輩がやってきた。恐らく、戦っているみんなの足の間をすり抜けてきたのかと……。この人も運動神経すごいよな。


「今からヒカオリ砲でこの乱戦の外にシュガーを飛ばすから、リーダーを止めてきて!シュガーにしかできないはず!」


 やめてください俺は人間です。


「いくぞカヅキ!」


 カオリにそのまま握りしめられる。正気かよ。


「ピカピカ!一緒に行ってあげて!」


「魔法で空気抵抗を軽減します!」


「飛んでくる銃弾ぐらいは撃ち落としてやるわよ!」


 すでに着物がいい感じに煤で汚れて、戦闘しました感満載のアオイ、セレスさん、ルナがやってきた。よく銃弾の雨の中をそんな服で駆け抜けてきたなほんと。


「多段ロケット式で行くよ!」


 シオリさんとアオイがヒカル先輩を担いで、そのヒカル先輩がカオリを担いで、カオリが俺を担ぐ。以前マキ先生の体を使ってユウリがヒカル先輩を打ち出した時も二段だったが、前回は身体能力の低いマキ先生の体で、しかも一人で打っていた。この二人でやってどうなるとか知りたくもない。


「「第一ロケット、発射!」」


 アオイとシオリさんの第一段の時点ですごい衝撃と共に音を置き去りにする。


「二段目発射!」


 即座にヒカル先輩が俺とカオリのセットを打ち出す。カオリが何か言っているのは見えるが、全然聞こえない。


 唇だけ見ると……カルビ、好き!かな?確かに好きなのは知っているけどなぜ今……。


 すぐ近くまで来る銃弾や手裏剣は、金色のレーザーが撃ち落としてくれる。空気抵抗も比較的小さい。


 けれどもそんな感動の時間も長くは続かない。直撃コースにあるものを見つける。俺は慌ててカオリの耳元で


「進行方向、爆弾!」


 と叫ぶ。しかもあれ、1t爆弾とか言う更地を作るための代物だぞ!どっから引っ張ってきた!あのサイズじゃルナに撃たせても被害がでかい。


 カオリも気が付いてはいたみたいで、少し悩んでいたが、手元から何かを取り出す。


「できればカヅキは渡したくないが、後は頼んだぞ!」


 そう言って、俺をさらにカオリの力で打ち出す。俺のベルトには、何かロープが付いていた。


「おねえーーさまーーぁ!」


 ロープを手繰り寄せながら、空気抵抗のせいですごい顔でレイナがやって来た。しかもさらにその後ろにはユウキまでくっついてるし。


 汚いたとえだが、金魚の糞みたいにして二人が俺についてくる中、カオリは空中でくるくる回転して1t爆弾を空に投げ返している。十分な高度になったところでルナが撃ち抜いた。


 しばらくのち、さらに飛んで、驚くべきことに神奈川から日本海沿岸まで逃げていた偽ユミコは、さらに俺たちの着地をかわした。


「フゲッ!?」


「キャッ!」


「ですわっ!」


 レイナ今なんて言った?


「さて、ようやく追いついたぞ偽ユミコ!いや、セバスチャン!」


 どうやって西園寺家の地下牢から抜け出したのかは知らないが、こいつしかいない。こんな超人共に追われてなお逃げられるのは。


 そこには、巨大な船があり、偽ユミコはこれに乗っておそらく中国かどこかに逃げようとしていたのだろう。


「おや。ばれてしまいましたか。」


 最初からバレてるよ。むしろなぜあの動きをしてバレないと思った。


「本当はカヅキ様と二人きりのお時間を楽しみたいところですが、実は本職である傭兵部隊の恩人からの頼みで、断れませんでして……。」


 こいつ……。オバケみたいな身体能力していてそんなシリアスっぽい理由で今回の騒動に加担していたのかよ。


「話は聞かせてもらった。あなたは解雇。」


 船の中から出てきたのは……ユミコ!?


「さっきまで、あっちにいたはずじゃ……!?」


 ついてきたにしては早すぎる。


「これはシオリさんの科学力とお師匠様の財力にものを言わせて作ったお師匠様型ロボットよ!」


 それはそれは……俺も身代わり用に一台作ってもらおうかなとも思ったけど、ユミコに金を出させるのも忍びないし、諦めよう。


「それで、セバスチャン。おとなしく捕まってくれるよな?」


「申し訳ありません。本来であればどんな牢からでも逃げられるので別にかまいませんが、今回は帰るまでがお仕事なので不可能でございます。」


 遠足じゃねーのよ。


 仕方がないから力づくと行こう。さっきの発言から捕まえておく方法がわからないが、仕方ない。


「加勢いたしますわぁ。」


「私も……何か出来る訳じゃないけど!」


 包丁をいつものごとく装備するレイナと、両手にRTXの瓶を握るユウキ。三人がかりでセバスチャンに襲い掛かろうとしたとき、


「待ちたまえ。」


 男の声に俺たち全員が止められた。声の方から、ユミコロボットが投げられてくる。


 おい作者。こいつ絶対セバスチャンより強いだろ。それに、男キャラはほぼ出さないつもりだったんじゃねえのかよ。


ここまで読んでいただきありがとうございます!

今回はなんと「新キャラのシルエットだけ出してくる」回でした!

カヅキ君、セバスチャンにつぐ第三の男キャラは一体どんな人でしょうか!?

ちなみに、舩坂さんではありませんよ!

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― 新着の感想 ―
[一言] 全部最後に持っていかれたけど告白してるじゃん! なんでそこでしたんだ!? いやでもこれ、通じてたら何らかのフラグ立ったんじゃなかろうか…恋愛以外の…。
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