3
文章書くの下手ですみません。
「伯父さん?聞いたことがない。それより、お母さんは?」
「紗季は、亡くなった。」
「....そう」
「辛いだろうが、私の話を聞いて欲しい。私がなぜ今ここに来た理由は、紗季からの手紙が一週間前に届いたからだ。」
「手紙?」
「あぁ。そこには、自分の命が短いこと、その後に、娘を助けてやってほしいと、書かれていた。今まで探しても見つからなかった妹からの手紙でびっくりしたよ。それで、予定を開けてここに来た。来るのが遅くなってすまない。」
「いえ、大丈夫です。ただ、なんでお母さんは、いなくなったんですか?」
「私の家は、会社を経営していてね。それなりに大きい会社なんだよ。15年前に、経営が悪くなってね。援助が必要になり、援助を得ようとしたんだが、紗季を妻にむかえることを条件に出されてね。その当時、紗季には、恋人がいてね。そのため父が別れろと言ったんだが。紗季が怒ってね。うちは、代々恋愛結婚だから、なんで自分だけとね。結果、父と喧嘩になり、家を出て行った。恋人と一緒にね。」
「恋人と。その恋人が私の父ですか。」
「そうだろうね。手紙には、そう書いてあった。うちの会社で働いていた社員だよ。紗季とは、会社で出会った。優秀な男だった。亡くなっていると聞いて悲しいよ。」
「そうだっんですね。それで、会社は、どうしたんですか。」
「あぁ。紗季が出て行ったと聞いて頭が冷えたのか、父が援助を得ずに立て直してしまったよ。その後で紗季を探したんだけど見つからなくてね。」
私が知らないお母さんのことを聞けて、少し嬉しい気持ちになった。
「それで、凛君。これからのことなんだけど。」
「はい」
「私や両親がいる家に来ないかい。父も会いたがっているし。この地に、紗季との思い出もあると思うけど、どうかな?」
「....そうですね。迷惑でなければ、お邪魔してもいいでしょか」
「迷惑なんて、どんでもない。両親も喜ぶよ。それで、凛君は、今六年生だったかな?」
「はい、そうです」
「なら、中学生からは、こちらの学校に通うことになるね。希望は、あるかい?」
「いえ、ないです。」
「そうかい。遠慮しなくていいんだよ。」
と、守さんがいいながら、私の頭を撫でようとした。
「いや!触らないで」
その瞬間、恐怖を感じ、守さんの手から逃げてしまった。それを見た、守さんは、
「すまない。大丈夫かい?」
「は...い」
「凛君は、男性が苦手なのかい?」
「いえ、今までこんなことなかったんですけど」
「そうか、喋ることはできているね。触られるのがダメなんだな。これからは、注意しよう。」
「すみません。」
「気にするな。ただ、これでは、共学の学校は、大変そうだな。女子校にしないといけないね。家の近くにも、女子校は、あるけど、偏差値がかなり高いからな。凛君は、勉強は、得意かい?」
「えっ、まぁ得意だと思います。中学生までに習うことは、できると思っています。」
「お、すごいね。なら期待しておこう。試験を受けないといけないし、数日したら一旦、こちらの来てもらうことになるけどいいかい?」
「はい、大丈夫です」
「すまないね、お母さんが亡くなってすぐにこんなことになってしまって」
「いえ、お母さんに元気な姿を見てもらいたいですし」
「そうか、凛君は、強いね。それと葬儀のことなんだけど。私たちが住んでいるところでしてもいいかい?両親も参加したいだろうから。」
「はい、構いません。ただ、お母さんは、お父さんと同じ墓に入れてあげたいです。」
「そうだね、その方がいいね。それじゃあ、明日出れるように準備できるかい?学校の方には、私が伝えておくよ。」
「わかりました、お願いします。」
1日過ぎ、まとめた荷物を持ち、アパートから出ると、守さんが待っていた。その近くには、高級そうな車があり、その中には、運転手がいた。
「準備は、できたかい?」
「はい、できています。」
「そうか、なら出発しよう。」
車に乗ると、車が発進した。
「東京までだから、時間がかかる。寝てるといいよ。昨日は、あまり寝れていないだろう」
「はい、そうします。」
守さんの言葉に甘えて、目を閉じるとすぐに眠りについた。
「起きて、凛君」
守さんに声をかけられる目を覚ました。
「あっ、すいません。起こしてもらって」
「大丈夫だよ。もう着いたから出ようか」
「はい」
守さんに、着いたといわれ車から降りると、
「なにこれ」
そこには、貴族が住むような屋敷が建っていた。
「ここが守さんの家ですか」
「そうだよ、これから凛君の家にもなるよ」
「は、はい」
屋敷の大きさにびっくりしていると、屋敷のドアが開き、燕尾服を着た男性とメイド服を着た女性が出てきた。
「「お帰りなさいませ、守様」」
「ただいま、林、高橋。この子が、紗季の娘である凛君だよ」
「お会いできる日を楽しみにしておりました。私、二階堂家で執事をしております、林と申します。」
「私も楽しみにしておりました。私は、メイドをしております。高橋と申します。」
「凛君、高橋は、紗季のメイドでもあったんだよ」
「えっ、そうなんですか?」
「はい、紗季様の子である凛様にお会いできて嬉しく思います。」
「話が長くなりそうだね、一旦ここで終わりにしようか。林、みんな揃っているかい?」
「はい、皆様、凛様とお会い出来ることを楽しみにしております。」
「そうか。では、凛君。行こうか」
「はい」
守さんに連れられて屋敷の中に入った。
「「「お帰りなさいませ」」」
中に入ると大勢の執事の方とメイドの方に出迎えられた。私が、びっくりしていると、
「こっちだよ凛君。みんなが待っている。」
「は、はい」
「緊張しなくて大丈夫だよ。リラックス、リラックス。」