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文章書くの下手ですみません。


「伯父さん?聞いたことがない。それより、お母さんは?」

「紗季は、亡くなった。」

「....そう」

「辛いだろうが、私の話を聞いて欲しい。私がなぜ今ここに来た理由は、紗季からの手紙が一週間前に届いたからだ。」

「手紙?」

「あぁ。そこには、自分の命が短いこと、その後に、娘を助けてやってほしいと、書かれていた。今まで探しても見つからなかった妹からの手紙でびっくりしたよ。それで、予定を開けてここに来た。来るのが遅くなってすまない。」

「いえ、大丈夫です。ただ、なんでお母さんは、いなくなったんですか?」

「私の家は、会社を経営していてね。それなりに大きい会社なんだよ。15年前に、経営が悪くなってね。援助が必要になり、援助を得ようとしたんだが、紗季を妻にむかえることを条件に出されてね。その当時、紗季には、恋人がいてね。そのため父が別れろと言ったんだが。紗季が怒ってね。うちは、代々恋愛結婚だから、なんで自分だけとね。結果、父と喧嘩になり、家を出て行った。恋人と一緒にね。」

「恋人と。その恋人が私の父ですか。」

「そうだろうね。手紙には、そう書いてあった。うちの会社で働いていた社員だよ。紗季とは、会社で出会った。優秀な男だった。亡くなっていると聞いて悲しいよ。」

「そうだっんですね。それで、会社は、どうしたんですか。」

「あぁ。紗季が出て行ったと聞いて頭が冷えたのか、父が援助を得ずに立て直してしまったよ。その後で紗季を探したんだけど見つからなくてね。」

私が知らないお母さんのことを聞けて、少し嬉しい気持ちになった。

「それで、凛君。これからのことなんだけど。」

「はい」

「私や両親がいる家に来ないかい。父も会いたがっているし。この地に、紗季との思い出もあると思うけど、どうかな?」

「....そうですね。迷惑でなければ、お邪魔してもいいでしょか」

「迷惑なんて、どんでもない。両親も喜ぶよ。それで、凛君は、今六年生だったかな?」

「はい、そうです」

「なら、中学生からは、こちらの学校に通うことになるね。希望は、あるかい?」

「いえ、ないです。」

「そうかい。遠慮しなくていいんだよ。」

と、守さんがいいながら、私の頭を撫でようとした。

「いや!触らないで」

その瞬間、恐怖を感じ、守さんの手から逃げてしまった。それを見た、守さんは、

「すまない。大丈夫かい?」

「は...い」

「凛君は、男性が苦手なのかい?」

「いえ、今までこんなことなかったんですけど」

「そうか、喋ることはできているね。触られるのがダメなんだな。これからは、注意しよう。」

「すみません。」

「気にするな。ただ、これでは、共学の学校は、大変そうだな。女子校にしないといけないね。家の近くにも、女子校は、あるけど、偏差値がかなり高いからな。凛君は、勉強は、得意かい?」

「えっ、まぁ得意だと思います。中学生までに習うことは、できると思っています。」

「お、すごいね。なら期待しておこう。試験を受けないといけないし、数日したら一旦、こちらの来てもらうことになるけどいいかい?」

「はい、大丈夫です」

「すまないね、お母さんが亡くなってすぐにこんなことになってしまって」

「いえ、お母さんに元気な姿を見てもらいたいですし」

「そうか、凛君は、強いね。それと葬儀のことなんだけど。私たちが住んでいるところでしてもいいかい?両親も参加したいだろうから。」

「はい、構いません。ただ、お母さんは、お父さんと同じ墓に入れてあげたいです。」

「そうだね、その方がいいね。それじゃあ、明日出れるように準備できるかい?学校の方には、私が伝えておくよ。」

「わかりました、お願いします。」


1日過ぎ、まとめた荷物を持ち、アパートから出ると、守さんが待っていた。その近くには、高級そうな車があり、その中には、運転手がいた。

「準備は、できたかい?」

「はい、できています。」

「そうか、なら出発しよう。」

車に乗ると、車が発進した。

「東京までだから、時間がかかる。寝てるといいよ。昨日は、あまり寝れていないだろう」

「はい、そうします。」

守さんの言葉に甘えて、目を閉じるとすぐに眠りについた。




「起きて、凛君」

守さんに声をかけられる目を覚ました。

「あっ、すいません。起こしてもらって」

「大丈夫だよ。もう着いたから出ようか」

「はい」

守さんに、着いたといわれ車から降りると、

「なにこれ」

そこには、貴族が住むような屋敷が建っていた。

「ここが守さんの家ですか」

「そうだよ、これから凛君の家にもなるよ」

「は、はい」

屋敷の大きさにびっくりしていると、屋敷のドアが開き、燕尾服を着た男性とメイド服を着た女性が出てきた。

「「お帰りなさいませ、守様」」

「ただいま、林、高橋。この子が、紗季の娘である凛君だよ」

「お会いできる日を楽しみにしておりました。私、二階堂家で執事をしております、林と申します。」

「私も楽しみにしておりました。私は、メイドをしております。高橋と申します。」

「凛君、高橋は、紗季のメイドでもあったんだよ」

「えっ、そうなんですか?」

「はい、紗季様の子である凛様にお会いできて嬉しく思います。」

「話が長くなりそうだね、一旦ここで終わりにしようか。林、みんな揃っているかい?」

「はい、皆様、凛様とお会い出来ることを楽しみにしております。」

「そうか。では、凛君。行こうか」

「はい」

守さんに連れられて屋敷の中に入った。

「「「お帰りなさいませ」」」

中に入ると大勢の執事の方とメイドの方に出迎えられた。私が、びっくりしていると、

「こっちだよ凛君。みんなが待っている。」

「は、はい」

「緊張しなくて大丈夫だよ。リラックス、リラックス。」


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