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菜の花ソフトクリームを君に

作者: 小春 佳代

なななんさまの活動報告で開催されました『大喜利』に参加させていただいた時のものです。


テーマは「学校」


また、

〝新緑に絡むもの〟

〝新緑を想像させるもの〟

を入れる事。

「花畑を歩くようなデートは、好きじゃないんです」


見渡す限り菜の花が咲き誇る公園のベンチで

淡く黄色い菜の花ソフトクリームを受け取らずに

君は伏せ目がちのまま呟いた


「え、そうだったの……ごめん」


僕が今の生活にモチベーションを欠き始めた大学三年生の春

バイト先に新人さんとして現れた天使が君だった


しばらく経ったある日のバイト終わり、

開いたロッカーの扉の影に隠れながら

肩のあたりで柔らかくカールされた栗色の髪を揺らして君は言うんだ


『どこか、行きたいです』


だから、君にお似合いの花畑を選んだのに

どうやら僕は間違えたらしい


「どこに行きたかったの?

……遊園地?映画?」


情けないけど正直に聞いてみた


「風を感じたいんです」


「はい?」


「例えば新緑が眩しい木々が連なるような真っ直ぐな道を、あなたが運転する車に乗って窓からの風を感じたいんです!!!」


















ーーーだめだ、この子ちょっとおかしいだなんて思わないで、そこのあなた!


飽き飽きしていた生活に

やっと出会えた天使ちゃんの

願いを叶えてあげませんか?


小春自動車学校 生徒募集中!

問題作。笑

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一瞬ぶはっ!ってなりました。  純粋に面白いww これはやられましたww
2018/09/18 22:46 退会済み
管理
[良い点] 読ませていただきました。 素敵な彼女とのやり取りかと思っていたら……まさかのオチ! 思わずくすっと笑ってしまいました。 面白かったです。上手くまとまっていますね。
[一言] ボクが若い頃はデートと言えば、ドライブデートが当たり前でした。今時の若い人は車を必需品としていないようですから、こういうデートはないんでしょうね。 その花畑には電車で行ったのかな? 最近の…
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