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Himmel und Erde  作者: Noce
下層エアデ
5/5

北の森の覇者

戦闘続き


「グガァァァァァァァァァ!!」


黒っぽいやつが吠えると、体が動かなくなる。くそっ、なんかの技能か?うわこっち来たもう振りかぶってるしこのまま俺に降り下ろすつもりか待て待て待て、話せばわかる!


「あぶねっ。」


降り下ろされた大剣がもう当たるってところで硬直が解け、すんでのところで右肩を引いて半身になって避け、後ろに低く跳んで間合いから出る。

さらに数メートル距離をとって視界の左上の生命の値を確認すると、1169となっていた。体をよく見ると肩から血が出ていた。かすったらしいが、それだけで331ダメとか直撃したら800くらいもらうだろう。かすりで4回、直撃2回で終わりになるな。

たぶんアイツは筋力が高いはず。敏捷が高かったら、今みたいに止まってないし。一層で800なら、他の高かったらただの負けイベントになるし。・・・よく見たらアイツ索敵の識別赤じゃん、ネームドかよ、そりゃ強いな。・・・よし。


音声入力で弓に変え、跳び上がって木の上に乗る。そのまま木の上を移動し続け、黒っぽいのの目を振り切る。ここは円形に木が生えていて、黒っぽいのは真ん中にいる。黒っぽいのの上を通るように反対側の木に跳び、その間に素早く矢を頭目掛けて射つ。腕でガードされたが、6本すべてが突き刺さった。予想どうり耐久は筋力に比べて低いようだ。それを確認すると同時に音声入力で短剣に変更。枝に止まらず幹を蹴って黒っぽいのの背中目掛けてとび蹴り。衝撃でたたらを踏んだ黒っぽいのの肩に手をつき、手の力で前に跳ねる。着地して振り向き様に短剣を振り抜く。


ガォォン!!


黒っぽいのの大剣と短剣が噛み合う。力勝負だと確実に負けるので短剣を手放し、懐に入って肘で顎をかちあげる。そして横にある大剣をつかんだ手を肘と膝で 挟んでッッ!?


「つぅっ!」


ぞわりと背筋に嫌な感じがしたので腕を上げて顔をガードすると、横に吹っ飛ばされる。それに合わせて跳んでダメージを少なくしながら距離をとる。

・・・蹴りか。足が全然動かないから足技度外視してた。

やられると思ってとっさに蹴ったようで、あまりダメージはなかった。それでも122も入ったのだから、やはり筋力特化のモンスターだ。

仕切り直しだ。後ろに回り込み切りつける。半身になり大剣から離してガードした左腕を使って跳び上がり首を狙う。しかし短剣を振るった腕を掴まれ阻まれる。力を入れて腕を折ろうとして来たので鼻を膝で蹴り離させる。今度こそ首を――――


カシャァン


「は?うぐッ!!」


何か砕け散る音がして手元を見たら、短剣が半分なかった。そしてそれを見て止まったところをつかれて切り上げをくらい、左肩を切断された。

うーわ最悪、めっちゃ痛い。てか短剣、耐久値のことすっかり忘れてたけどさ、おまえもう少し頑張れよ。あと少しで首取れただろうが。槍の耐久値どうなってる?

槍を装備して右上に出る耐久値を確認すると、1000/48となっていた。

まじか、もう壊れるな。弓は決定力がないし、槍あと一刺しくらいで壊れそうだし、やりにくいなぁ、どうしようかなぁ。

・・・あ。


最初と同じように木の上に跳び乗る。そのまましばらく待機。


「・・・?」


おぉ、やっぱり見失うみたいだ、まだ待機。


「・・・。」


よし。

音声入力で槍を取り出し逆手に持つ。そして黒っぽいやつのの肩目掛けて跳び、膝を首に引っかけて勢いを利用して正面にはいる。黒っぽいやつの突き上げた大剣を体をねじって直撃を避ける。脇腹に刺さったまま逆手に持った槍を


眼球から脳に突き刺す。


「ウゴァァァァァァァァ!!!」


黒っぽいやつは大剣を取り落とし、耐久値の限界を超え消滅した槍のあったところで手を動かしてないものをとろうとしていたが、そのまま崩れ落ち、動かなくなった。

経験値3739獲得

レベルアップ 6 → 13

ドロップ 汚れた腰布×60

汚れた耳×27

小魔石の欠片×2


称号解放

〈掃除家〉

ダーティと付くモンスターへの与ダメージが少し増加する』

『経験値1096獲得

レベルアップ 13 → 19

ドロップ 森の覇者の角×1

森の覇者の皮×5

森の覇者の骨×4

森の覇者の心臓×1

中魔石×1


称号解放

〈格上殺し〉

レベル差が10以上ある敵への与ダメージが増加する』


「あぁー、終わった!」


リザルト画面がでる。それを見て叫ばずにはいられなかった。槍も短剣もなくしたけど、デスは回避できた。逃げた方がよかったんだろうけど、なんか嫌だったからなぁ。んー、疲れ・・・

伸びをしてふと視界に生命の値が入る。そこには132と表示されていて、ギリギリだったなぁと思っていたら、127となった。そして数字のしたには〈毒〉のデバフ表示があった。

・・・うぁぁぁぁぁ!?いつ!?まさかあの大剣!?毒付きだったのかよ!くそっ、毒ってどうやったらなくなるんだっけ!?


〈毒〉Lv2

Lv2以上の解毒薬か回復魔術で解除。セーフティーゾーンに入ると一時停止。


解毒薬持ってねぇ、回復魔術使えねぇ、セーフティーゾーン3.5キロ先。

・・・。


「くそっったれぇぇぇ!!」


猛☆ダッシュ!

主人公は戦闘中に

「はぁぁぁぁぁ!!」とか

「とどめだぁぁぁ!」とか

言わないで静かに戦うので、見ててつまらないかもしれません。ごめんなさい。


戦闘中に叫ぶのって敵に

「これから攻撃するよ!」

って言ってるのと同じだと思うんですよね。

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