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idealonline~白き龍と魔王~  作者: 十月
誕生、魔獣大都市
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tame 18 神の拳

 何が起こった? カトルさんの肌が変わったかと思うと、急に呼吸すら辛くなってくる。いや待て呼吸が必要なのは現実で、こっちの身体は呼吸も食事も必要としないじゃないか。思考がグチャグチャになってる。


(冷静になれ、冷静になれ)


 必死にそう自分で言い聞かせる。


「ブルーティアラ、ロボっつったか?、二匹ともウリエルとルーと一緒に下がってろ。」


 俺が落ち着きを取り戻そうとしている間に、カトルさんはティア達に指示をしていた。それに無言で従うロボとティアラ。


「ドラゴニア、手段は問わないからウリエルを回復させろ、もうそいつと敵対することはないだろ」


 言う通りにする、っていうか従わないと殺される。頭が全力でそう警鐘を鳴らしている。幸い回復魔法は使えるから何とかなりそうだ。


『これより、創造神の│めいを執行する』


 "シネシネシネェエエエエエエエエエエエ――――"


 叫び倒す脳みたいなモンスターはガン無視して詠唱を始めるカトルさん、脳はそれをさせまいと大量の魔法陣を召喚、そこから火、水、風、土、四属性の魔弾を放とうとするが握った拳を軽く横に一振りしただけでその全てが吹き飛んだ。


『世界を六日で造り上げた神は、滅ぼすべき七日目にその役目を放棄した!! そして神は願った、しかるべき時に世界を終わらせる人間の存在を!!』


 今度はステージ全体の地面に大量の魔法陣が浮かび上がる、しかしそれもカトルさんが地面を軽く蹴るだけで全て吹き飛んでしまう。


"ナゼダナゼダナゼダァアアアアアアアアアアアア!!!!!"


『我、その選ばれし者として宣戦布告する、破壊神の出る幕は永久に無いと思い知れ!!』


 詠唱が終わった瞬間、時が止まったように思った。いや実際に脳のモンスターは止まっている。それにゆっくり近づくカトルさん。


「お呼びじゃねえんだよ他所の破壊神も、その眷属も!! こいつが始めた世界だ、こいつの意思で終わらせる!!」


 カトルさんが正直何言ってるかは分かるが解らない。けどなんかゲームの根幹に関わる気がする。


「二度と近寄んじゃねえ!!」


 血管みたいな線状の何かを右手で強く引っ張り、それを左アッパーで殴り飛ばすとその脳はHPを一瞬で奪われ、吹き飛んでしまった。


「ん……さすがカトル」


 脳型のモンスターが吹き飛んだのを確認してから視線をウリエルの方に戻すと意識が戻っていた、全く見てなかったがHPは半分程回復していた。そして思ったより声が幼女っぽい、メス個体なのかな?


「その、すごく痛かったよね? ごめんね?」


 滅多斬りにしていた張本人が近寄ってくる、体の具合はもう大丈夫なのか?


「ううん、アイツ人の心臓に取りついて、血に魔力を乗せて操ってたんだよ!? 信じられないよもう!! 痛かったけど生きてるから大丈夫、ありがとう!!」


 そういうタネだったのか、結果的にルーさんの滅多斬りは正解だったのか。っていうか


「ルーさんこそ身体の具合は大丈夫なんすか?」


「うん、使用後に眩暈があったけど私は大丈夫」


 眩暈はちょっとシャレになってない気がする。


「報酬貰ったら一度ログアウトして休憩してください」


 月並みだけど こんなことしか言えない。


「あーあードラゴニア、ウリエルの容体は?」


 カトルさんが戻ってきた。肌の色も額に開いた目も、もうない。彼は少しの間ウリエルの頭を撫でると


「さって、どっから話したもんかなぁ……」


「ちょっと色々と掘り下げて聞きたいんで先に報酬の話いいすか?」


 正直言って聞きたいことが多すぎる。とりあえず先に報酬貰ってルーさんにログアウトしてもらって休んでる間に色々と聞いた方が効率がいいだろう。

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