表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウエポンマスター 神襲編  作者: K
拾壱章
78/124

拾壱章─変な桜─

健「お、随分早えーな。」

桜「まあね。大して話さなかったから。」

健「何の話してたんだ?」

桜「秘密よ、ひ・み・つ。」

健「ま、またそれかぁ…」

桜「あんた、・つけて喋ると、弱くなるの?」

─桜もなかなか、鈍感らしい。自分の寝言のせいだというのに。

健「あ、いやぁ、そういうわけじゃ、ないんだけど。」

桜「あ、わかった。初恋の人に似てたとか?っていうかその人、・つけて喋んのが癖だったとか?」

健「…初恋?」

桜「…ごめん。」

もはや突っ込みどころが多すぎるので、この頃桜は下手に突っ込まず、悪くもないのに謝ることにしている。だが、そうすると決まって、

健「だからこの前から聞いてるけど、何に対して謝ってるんだ?」

桜「まあ、いろいろと。」

健「最近何か変だよな。桜。」

桜「そ、そんなに変?」

健「今日だって狼狽えまくってたし。」

桜「え!?」

慌てふためく桜。

健「いい加減話してくれよ。『秘密』って一体、何なんだ?」

桜「秘密だから秘密なんじゃない。」

健「はぁ…もういいや。明日はカレーがいいな。(期待の眼差し)」

桜「ダメよ、昨日も先週もその前の週もカレーだったでしよ。」

健「じゃあラーメンは?千葉で食べたラーメンは、うまかったぞ。」

桜「ら、ラーメン?」

健「ダメか?」

桜「あ、いやぁ、その…イマイチ作り方覚えてなくて…別に作ったことないわけじゃないからね!」

健「…桜。」

桜「な、何よ。」

健「その台詞、作ったことのない奴が言う定番だぞ。」

桜「だ、大丈夫、あたしを誰だと思ってるわけ?作れないわけないでしょ?に、日本人なんだから、全く作れないと言うわけにも、いかないのよ!」

健「んじゃあ今日はラーメンで決まり。そして明日はカレーで…」

ゴン!

健は背後から近づいてくる桜に気づかず、突っ込みの平手打ちを頭に喰らい、起き上がると─

カレールーがかごから消えてしまっていた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ