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拾章─トンデモない課題①─

滝田「着いたぞ、ここは次の目的地、

─鳥取砂丘だ!!!」

健「鳥取砂丘?」

桜「そうね。さすがに本州の観光名所までは知らないか。」

篝「ま、言うなれば、鳥取県にある巨大な砂漠ってとこね。」

健「なるほど。砂漠ね。『砂丘』って言われたら、分かんなくなっちまった。」

光「それで、その砂丘で何するんですか?」

滝田「ふん、決まっている。それはもちろん─」


健「フツーこんなことやるか?砂丘観光ってこんなもんなのか?」

桜「いや、そんなはずはないんだけど。」

篝「まさか、こんなところに─」

光「裸足で放置されるなんてね。」

健「しかもクラスごとに。こりゃ翼のクラスはあの刀でクリアだな。」

─そう、その課題とは、『裸足で鳥取砂丘をクラス全員で脱出せよ』だ。

桜「こりゃ、ほとんどが即刻クリアね。」

光「嶽野のクラスも、あのでっかい斧でクリア。」

健「んじゃウチもクリアいくか。桜、鞭ナイフ。」

桜「そうか、百股にすればってダメよ。砂丘の砂は天然記念物。そこにナイフ突き刺したままなんかにしといたら、後でこっぴどく叱られちゃうよ。」

健「引き抜きゃ良いじゃねーか。」

桜「引き抜いたら消えちゃうでしょ。」

健「じゃあ、せめてラクダ連れ去るぐらい─」

桜「そうならないために、滝田先生が先手を打ったって、さっき言ってたじゃない。」

健「ここから歩いて行けってか?んな無茶な。」

桜「まあ、それしかないわね。こんな話し合いしてる間に、皆の足が火傷しちゃうよ。」

篝「痴話喧嘩は終わりました?」

光「いいこと思い付いた人がいるのよ。そうよね、長羽ながははじめ君。」

一「おう、津田の『貫通ナイフ』、あれに皆のたこ糸をつけて投げれば、皆自動的に帰れるんじゃないのか?」

健「そうか、俺が止めるまで止まんねぇんなら、それでずっと飛んでけばいいのか!…ってアホか。そしたら着地のとき、大事故になるぞ。」

桜「急ブレーキで皆ぶつかり合うわね。」

光「まあ、とにかく歩きましょう。ホントに火傷するわよ。」

健「そうだな。早くしねーと。」

こうして、健達の砂丘での課題は、スタートした。

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