九章─超難題・その後の顔ぶれ─
優「ん、朝か…」
その日は、優にとって平凡な朝になる筈だった。
─空から女の子が降ってくるまでは。
って厳密には上から降ってきただけで、別に空から降ってきたわけじゃないけど。
優「ぐはっ!重いわ!」
手で思いきり跳ね除け、明は壁に叩きつけられる。
明「痛ぇじゃねぇか!何すんだ!」
優「重いんだよ!乗っかってくんな!」
明「あたいに向かって『重い』だと?レディに対する礼儀ってもんが、少々なってないんやないのか?」
……………
優&明「アァン、闘んのかコラァ!」
………………
優&明「おうおうおう、上等じゃボケェ!」
…………………
優&明「真似すんなやこの糞ボケがァ!!!」
今日のメインキャラの顔ぶれ。
・顔に包帯をぐるぐる巻いた健。
・メッチャ赤面しててそれ以外に表情がない桜。
・床で寝たためか、体中が痛そうな優。
・ぐっすり眠れたようだが、こちらも体中が痛そうな明。
・なぜか今日はメチャメチャドライで、何故か事あるごとに変なボケをする上、その都度桜を見ている聡。
・そんな聡をいないものとして扱う調。
・見ているこっちが怖くなってしまうほど青ざめた滝田。
などなど。
滝田「よ、よーし。て、てんこは、と、とれたなー。そ、それじゃあ、しゅ、しゅっぱつするぞー。」
こちらも事あるごとに桜を気にしている。
?「ええ、使ったわ。だってあれやらないと、危なかったし。だいじょーぶ。殺ってなんかないわよ。そんなことしたら、それこそ『秘密』がばれちゃうでしょ。折角私が拳銃学科であることを隠してるっていうのに。」
??「じゃあ弾代は自分でね。」
?「えーそんなー。あんた後援科でしょ。そのぐらい買ってよー。」
??「馬鹿言わないでくれる?ただでさえ仕送りが少なくて暮らしていくのがやっとだってのに、無駄なところで使ってられないわ。」
?「私だって少ないわよー。」
??「自分の分ぐらい、自分で買いなさい。そうじゃなけりゃ、あのまま犯された方が良かったんじゃないの?」
?「そ、そんなぁ…」
─今日は滅茶苦茶な朝だこと。




