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七章─推理─

健「機関室に行ったときだ。船長達おまえらは『トイレに行った』等と安易な結論に簡単に達したが、機関室にいた整備士も一度はそれに達したが、整備士は『それはない 怪しい音はしなかった』と言った。それと、彼は一番に起きたと言った。『一番に起き、怪しい音は聞いていない』ということは、『諸は連れ去られていない』ということになる。」

船長「じゃあ、ここにいるのは何故?」

健「理由は簡単。俺等は、点呼をしたのに、『行方不明者は諸以外見つからなかった』。まあ、点呼といっても、見回りのようなものだが。『諸は連れ去られていない』はずなのに、『行方不明者は諸以外見つからなかった』。これはどういうことか。お前等の組織力、そして整備士の存在を考慮に入れると、自ずと答えは出る。『諸に、テキトーな顔の男のマスクをつけた』だ。顔は誰でもいい。実在しない顔だっていい。整備士はバスが船になった時外に出た俺が外にいる間、ずっと機関室にいた。桜が起きるまでなら、マスクを被せる音ぐらい、上にいる整備士には気付かれまい。」

光「でも、何で実在しない顔でもよかったの?」

健「だって俺等、整備士の顔とか、見てないだろ。このバスで船に乗り入れるとばっかり思ってたもんだから。まさかこの船が…」

光「変形して、船になるなんて、思っていなかったから。」

健「その後寝た振りをして俺等に数えられる。これで後は、何があってもテキトーにやり過ごすだけで、計画は完成する。」

船長「は、全てお前の言う通り。だが、儂等の計画は、こんなんじゃ終わらねぇ!!!」

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