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七章─告知─

桜「『初合宿』って、どういうことですか?合宿を経験してない人が、ここにいると思ってるんですか?」

滝田「いるじゃん、そこに。」

いた。そういえばいた。合宿を経験するどころか、最早島を出るまで同学年の友達さえいなかった人物が。

桜「でもなにも、こいつの為だけに、そんなこと…」

滝田「いやいや、別に津田だけの為じゃないよ。皆のためさ。『初』ってのは、このメンバーで、ってことさ。」

女子2「はい!」

滝田「西京極にしきょうごくさん、どうぞ。」

西京極「かがりでいいって言ってるじゃないですか。長いし。」

女子2/西京極 篝とは、このシリーズの13話・弐章─女子2の厳しい追及─で活躍し、作者が名前をつけると約束した、あのモブである。

篝「具体的に、どういう事をするんですか?」

滝田「そうだねー。君達、部活の先輩とかから聞いてない?『一つ一つのイベントは、当日その瞬間まで明かされない』って。」

クラスメイト「あ、そういう驚異の超ドッキリ合宿で苦しんだ先輩の話、聞いたことあります。」

光「まさかその合宿を…」

滝田「もちろん、よい伝統は受け継がねば。」

全員「どこがだよ!?」

滝田「まあいい。とりあえず告知を。来週月曜日出発。今日は金曜日だから、土日を挟んでゆっくり準備したまえ。その影響で、ナイフ学科の初授業は延期となります。聞いたか、お二人さん。」

桜「はい。」

滝田「津田、返事!」

健「ちぇ、また延期かよ…」

滝田「へ・ん・じ!」

健「はーい。」

滝田「準備物は、今回は、えーと…『筆記用具(シャーシン等予備もたくさん)』、『なるべく大きめのメモ』んまあ、物が書けりゃスケッチブックでも良さそうだな。『それらを入れるバッグ』まあ、どんなにでかくてもバッグには入れろってことだな。『空き缶』『サラダ油』『ハンカチ』『マッチ』『ごみ袋』『たこ糸』『洗濯挟み』だそうだ。尚、決まりとして『これ以外のものは全て不要物と見なす。持ってこようものならエックス線が君の体と荷物を待ち構えているであろう』と書いてある。」

桜「着替えとかは?」

滝田「リストに載ってない。」

桜「そんなぁ…。」

健「ナイフは?」

滝田「怖いこと言うな。一応、隅の方に『戦闘科の生徒は、試験と同じ限度で武器またはその使用に必要なものを持参してよし。』と書いてある。」

健「『使用に必要なもの』か…翼に壊されたやつ、直しとかなきゃな…。」

桜「今度はもっと、頑丈にしといてね。」

健「二日間で直すのって、結構大変なんだよなー。」チラッ「その上旅行の準備もするもなると…」チラッ

桜「そのぐらい自分でしなさい。」

健「あい…。わかりました。」

─驚異の合宿・『初合宿』。果たしてどんなドッキリが待ち構えているのか!?そして、果たして健は一人で旅行の準備が出来るのであろうか!?

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