壱章─クラス発表─
先生「はーい、席に着きなさーい!」
ざわざわざわざわ…
先生「今日からこのクラスの担任の、
『滝田奈央』でーす!」
健「ははは…小学生じゃねぇんだから…」
桜「まあまあ、あの先生なりに、頑張ってるんだよ。」
滝田「ほらそこ、仲いいからってコソコソ喋らない!」
桜「なっ、仲いいってそんな…(赤面)」
健「ん?もうダチなんだから仲いいのは当たりめーじゃん。」
桜「そ、そういう意味じゃなくて!!!」
滝田「まあかわいい。やっぱり青春ねぇ。」
クラス全員大爆笑。
滝田「今から委員決めを…といいたいところですが、今日はもう時間がないし、明日は土曜日なので、土日のうちに、委員会に入るか、パワーウエポン科を受講するかを、決めておいてくださいね!」
男子1「部活は、どうやって試合をするんですか?」
滝田「部活はもちろん、船で海を渡って、本州で試合をします。」
女子1「わ、渡るんですか…?」
滝田「もちろん!離島にあるとはいえ高校なのだから、試合にぐらい行きますよ!
さ、連絡はこれぐらいにして、じゃあまずは
私の事を知ってもらいたいので、どんどん質問、お願いしますよ!」
男子2「はいッ!先生は、なんの教科の先生なんですか?」
滝田「いきなり来ましたねぇ。私は、理科の先生です!いつもは白衣を着ているのですが、学校側に、『入学式ぐらいは、正装で来なさい』と言われ、今はスーツに…」
男子3「先生は、部活の顧問はやっているんですか?」
滝田「いやー、普段は色々やりたいことやってるんで、部活の顧問はしてないですねぇ。」
健「あーあほらし。なーにやってんだか。」
桜「ちょっと、そんなこと言ってると、また言われるよ!」
滝田「津田くん。」
健「ほーい。」
滝田「何か質問でも?」
健「いや、特に。」
滝田「そうですよね。自己紹介中におしゃべりしてたぐらいなんですから。私の事なんて、何でも知ってるんですよねぇ。」
健「…いや、そんなことは。」
滝田「…では、つまらなさそうな人がいるんで、クイズ形式にしましょう。」
皆「イェーイ!」
健心の声『あーあほらし。』




