伍章─パワーウエポン科受講資格試験⑦─
健「おいテメェ、卑怯だぞ!!!」
翼「卑怯?彼女は戦いを望んでないと言うのに?」
健「だからその安全地帯に─」
翼「安全地帯だって?僕の一振りで簡単に壊れたじゃないか!この娘は戦いを望んでいない。僕にはそう見えて仕方がないよ。」
優「テメェ、ファイターならファイターらしくファイターかプリズンと戦いやがれ!!!」
翼「戦っているんじゃない。解放してやるんだ。僕が首を絞めれば生命維持装置が起動し、この娘は戦いから解放される!!」
健「何秒稼げる?」
聡「これを使えば、三秒ぐらいか。」
健「充分だ。三秒ありゃあお釣りが来る!!!すぐ準備してくれ。」
調「了解。そう言うと思って、既に発射準備完了。」
健「ありがとう。」
翼「おいそこ、まさかこの娘を助ける気じゃあないだろう?この娘に戦争の意思はない!!!」
健「でも…」
翼「もう、話すことなどない。」
健「怖がってるじゃねぇか!!!」
翼「もっと怖いのは、これから先の戦いなんだ!!!」
健「桜血が出るぞ!!!目ぇ瞑れ!」
桜はきつく目を閉じる。
健が後ろに、サインを出す。
聡「発射!!!」
翼「ちっ、やる気か!」
ところが、弾は健に向かって放たれ、健もそれを避けようとはしない。
翼「本当に血を出す気か?」
健に着弾。その瞬間、健が僅かに横にずれる。
同時に、弾が強烈に発光した!!!
光る方を見ていない健、目を瞑っている桜の目は守られる。だが、光る方をガン見し、戦闘に備えていた翼の目は、大ダメージを食らった。
調「『閃光弾』。」




