表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/124

四章─プロローグ・健の生い立ち─

夜。

桜達は、老婆を連れて夜の散歩に出掛けた。

─ただ一人、健を除いて。

何でも、ここに住んでいた頃の雑巾掃除あくむが蘇るらしく、夜に外へなんか出ていられないそうだ。

一行は、島で一番大きいと言う大木の下に落ち着いた。

老婆「フムフム、ま、出会ったのも運命じゃて。どうせなら、あ奴の昔話でもするかの。」

桜「あ奴って、健のですか?」

老婆「もちろん。こういうのはな、いない奴の話をするのが一番楽しいのじゃ。はて、何の話をしてやろうかの。」

宰「この木に登った話なんてどうです?」

老婆「おお、そりゃええの。あの頃が一番、やんちゃだったかもしれんな。でもの宰、こ奴らが聞きたいのは、あ奴の生い立ちじゃろうて。そこから先に話さねばならんのじゃ。」

桜「いえ、いいんですよ。あいつはあいつですから。」

老婆「いや、うぬにも考えてもらわねばならんのじゃ。あ奴の生い立ちは、この島の七不思議に入るほどじゃからの。」

優「どういうことだ?」

老婆「あ奴は、不思議な子ゃった…は」

宰「そういえば聞き及んでおりませんね。あの方は、どこで発見されたのですか?」

老婆「この木の上じゃ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ