参章─ルール説明─
健「んで?」
謎の教師「んでって?」
健「他の志願者、もうここにはいないんだろ?俺たちゃどこ行きゃいいんだよ?」
謎の教師「あ、あぁ、そうだったそうだった。
君達を『あの島』に連れていかなきゃいけないんだった!」
桜『あの島』って?」
謎の教師「試験を受けたかったらよーく聞け。君たちには、これから、私の目の前の机においてある『腕時計』を着けて、この島の南東十キロにある島へと、我々の援助なしで向かってもらう。」
健「『援助なし』って…そりゃ当たり前だろ!試験なんだから!」
桜「『援助なし』っていうことは、船もないってことですか?」
謎の教師「フム。どうやら戦闘能力では勝る津田も、理性の面では轟に勝てないようだな。」
健「当たりめーだろ!戦闘能力で俺が桜に負けるとでも思ってるのか?」
─馬鹿にされていることが分かっていない。
謎の教師「ま、まぁいい。とりあえず、頑張れよ!いちおう、『腕時計』には生命維持装置が組み込んであるから。」
見ると、教師の目の前には、スーパー◯隊が変身できそうな腕時計型の機械があった。
謎の教師「では、ルールを説明しよう。本当は無人島でサバイバル…といきたいところだったんだが、生憎人数が少なくてな。軍の若いもんやこの科の先輩が紛れ込んでいるから、気を付けろよ。彼等にとっても、軍やこの科で生き残る最終選考だから、甘くはないぞ。マズいと思ったら、『腕時計』についてる生命維持装置を押したり、『脱出』ボタンでワープしたり、『ヒント』ボタンを押して切り抜けたりできる!!!」
健「『脱出』があるなら、『生命維持』は要らなくないか?」
謎の教師「そう言ったんだが…理事長は石頭でわからず屋でな…『こういう課題には、生命維持装置の設置が義務付けられている!!!』とかうるさくて…まあ、そんな裏話を聞いてもつまらないだろう。では、健闘を祈る!!!」




