序章─出逢いの刻─
第一舞奏市立高校。
この高校は、とてもユニークな学校である。
志願すればパワーウエポンの扱い方を教わる事ができるし、しなければフツーに高校に通う事になる。
パワーウエポンには、政府が指定している七つの学科がある。
ナイフ、オノ、ライフル、拳銃、日本刀、ヌンチャク、爆弾。
そして何よりユニークなのは、、立地である。
この学校は、生徒の超健全な育成と、パワーウエポンの実践訓練のため、完全な離島にあるのである。
轟桜は、今年ここのフツーの高校に入学する少女である。
桜「♪~♪~♪~」
桜は、寮の近くのスーパーで買い物を済ませたばかりだった。
桜「いやー。ナイフ学科の人が使う店のナイフは、安い上にいいものばっかり。いい買い物しちゃった。」
桜は自炊をするため、ナイフ学科の生徒の店でナイフを二丁、買っていた。今はエコバッグの中の梱包材の中である。
拳銃学科生徒「おらおらおらー!そこどきな!どかねーと、こはパワーガンで脳天ぶち抜くぞ!」
皆「ワー!」
皆「キャー!」
パワーガンとは、拳銃のパワーウエポンのことである。
桜「えっやば、逃げなきゃ!」
桜は駆け出した。が、即座に誰かに二の腕を捕まれた。
???「オメー、いいモン持ってんじゃん。」
桜はゾッとした。
???「ちょっと借りてくぞ。」
─え?
振り返ると、そこにいたのは…
桜のナイフを持ち、拳銃学科生徒に向かっていく、桜と同い年ぐらいの少年だった。