弐章─女子2の厳しい追及─
─登校二日目─
早速困ったことになった。
二人一緒に部屋を出るところを見られることはなかったものの、二人一緒に校門を潜るところを、クラスメイトに見られてしまったのである!
女子2「見たわよ。あんたたち、リア充なんでしょ?」
桜「リア充ってそんな大層なもんじゃ…」
健「リア充って何だ?」
…そこ!?
女子2「しらばっくれんじゃないわよ!!!あんたたちが一緒に登校するとこ、この目できちんと見てるんだからね!!!」
健「一緒に登校したから、何だっていうんだ。」
女子2「だから、あんたたちがデキてるんじゃないかって…」
健「デキてるって、何だ?」
皆「…え!?」
女子2「で、デキてるっていうのは、その…恋人同士っていうことよ!!!」
健「恋人って、なんだ?」
女子2「はい?」
健「恋人って、なんだ?」
皆「ええええええええええええええええ!?」
女子2「こ、恋人っていうのは、そ、その…
お互いがお互いを好きで…」
健「じゃあ俺たちゃ恋人だな。」
………え!?
健「だって俺たちゃもうダチだし、俺はクラスメイト藻ダチも、みんな好きだからな!!!」
女子2「そ、それでも、轟さんがあなたのことを好きかどうかは…」
─真面目に突っ込みますねぇ。名前をつけてあげたいぐらいだわ。
桜「同じ理屈で言ったら、あたしも好きかな?」
女子2「そういう問題じゃなくて!!!もういいわ!あなた達と話してても埒があかない!轟さんも、演技力の高い彼氏に感謝するのね!今日は見逃しておいてあげるわ!」
─後で名前つけたげよ。




