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美術部、またの名を女オタの巣窟



◇夏休み


「良い乙女ゲーム考えた」

「はい?」

「売れる売れないは別にして、私たちが欲しいと思うであろう乙女ゲーム」

「えー」

「何それ、有名芸術家たちと恋愛とか?」

「ねーよ」

「や。私はネタとしてなら、かなり興味あるわソレ」

「ゴッホとかダリとか出るのかね」

「とりあえず、攻略対象が全員面倒臭い性格してるのは間違いないね」

「皆アレでしょ?

 すっごく真面目に狂ってるんでしょ?」

「うわぁ、怖いわー」

「あぁ、もう! そうじゃなくてさ!

 一番最初にキャラのタイプを選べるの!」

「キャラのタイプ?」

「デフォルトは普通のイケメンなんだけど、嗜好に合わせて(老)とか(ショタ)とか(獣)とか(ロボ)とか選ぶと、キャラデザが若干変化する的な」

「ほーぉ」

「俺様系(獣)とか書かれると、違う意味に聞こえちゃうね」

「それはアンタの脳内が爛れているだけだから」

「てか、敢えて自分の(狂)は入れないんだ?」

「それしちゃうと、シナリオの方まで修正入れざるをえなくなるでしょ。

 面子に一人狂キャラ混ぜてくれてたら充分」

「この女、意外とゲーム制作側のことまで考えておる」

「うーん、苦手なナンパ系も(老)なら許せる不思議」

「てかさぁ、一口にロボとか言ってくれちゃってるけどさぁ。

 そもそも私は人間と見まごうような未来形超高性能アンドロイド系じゃなく、どっちかと言えば金属丸出しのトランげふんフォーげふんげふん系が好きなのであって、その辺を考えるとデフォからちょっと変化したくらいでロボとか正直片腹痛……」

「っだー、うるさい!

 これだからオタクは、救いようがねーわ!!」

「ちょっ! 広範囲無差別ブーメランやめーッ!!」





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