入学式
「よーし電車にちゃんと乗れますように」っと凛華は願いながらキタカ(知ってるとは思いますが
キタカとは北海道の電車で使われてる電子切符です)を取り出してピッとタッチしようと思ったが機械から発せられたのは「ピーピーピー」という音だった。やっぱりダメだったか・・・
「すいませんがそこのお客さんちょっと来てもらえますか?」と駅員さんに呼ばれた。
「あっはい分かりました」
「すいませんがキタカを貸していただけますか?」
「どうぞ」
「すいませんお預かりいたします・・・あの~磁石に近づけたりしましたか」
「いいえ・・・それ昨日買ったばかりなんですけど」
「そうですか・・・でもこのカードは磁気異常を発生していてもう使えないので新しいのを発行いたしますので少々お待ちください」
「えっ!!私入学式に遅刻しそうなんですけど早くしてくれませんか?」
「事情は分かりますがこれをやらないと電車乗れませんよ」
「じゃあ早めにお願いします」
「分かりました今やっているのでもう少しお待ちください」
「間もなく電車がきます。白線より下がってお待ちください」
「ヤバっこの電車に乗らなきゃ」
「出来ました!」
「どうもそれじゃ!」=
「ピッそこの電車待って~~」
「間もなく電車が発車いたします」ガタンっガタンっ
「あ~行っちゃった・・・」これで遅刻決定~パチパチパチっ
10分後まで電車来ないしキヨスクでも行ってこよう!
1 0 分 後
「間もなく列車が到着いたします白線より下がってお待ちください」ガタンッガタンッ
プシュ~
「はーやっと乗れたでもこれで遅刻決定だよな・・・30分もここからかかるし!なんでこんなに遠いところにしちゃったんだろう・・・ハ~・・・」
30分後
「うーん!やっと着いた!席に座れずにずっと立っているのって30分もだと疲れるな~」
てっこんなことしている場合じゃないもう遅刻だし急がなきゃ!==з
「はーやっと着いた!」疲れた~もうなんで坂道の上なのさ学校が!
「おいっそこの生徒!」ビクッ「?はぃ?私ですか?」
「お前以外にだれがいる!」
「へへへですよね~それじゃ失礼します急いでいるので!」逃げる!と思い走ろうとしたが・・・
「待て!!!お前ここの生徒だろ!」
「はぃそうですけど」
「もしかして新入生か?」
「はぃそうですけど・・・」
「やっぱりか!入学式なのに遅刻してくるとはなめたもんだな~w」
「あのいえ別になめていたわけじゃなくて・・・そのすいませんでした」バサバサバサッ頭を下げた瞬間に荷物が全て出てしまったのである。
「なにそんなに焦っているんだ?それよりお前バカだろ!カバン開いているのに下に向けるなんて!クックックっ」
「すいません・・・」
「いや別にいいんだけどさ~入学式なのにこの多すぎる荷物は何?」
「あ~これは私の標準装備?みたいなものです」
「これ全部!?」
「はいっ備えあれば憂いなしっていうじゃないですか!」
「いやまあそういう風に言うけどさこれは多すぎでしょ」
「そうですか?じゃあ明日から少し減らしてきます」
「いや別に無理に減らすことはないと思うよww」
「そうですかってこんな無駄話している場合じゃなかった入学式に遅刻しているのに!」
「あ~それなら大丈夫!」
「えっ?」
「君もう入学式の会場にはいけないから」
「えっ何でですか?」
「いやだって途中から入ったら気まずいしほかの生徒がざわつくということで入れないことになっているからw」
「えっじゃあ私があそこで走ってきたのは無駄だったってこと!」
「まぁそういうことだねw」
「そんな~~」
「まっそんなに落ち込まないでほらクラスどこか見に行かなくていいの?」
「あっそうだった!それより先生?の名前はなんていうんですか?私の名前は伊藤凛華と言います。」
「あ~そういえば自己紹介まだだったね俺はここの体育教師をしている鈴木と言います」
「へぇ~体育の先生なんだよろしくお願いします」ペコリッ
「あ~よろしく!w」先生めっちゃかっこいいんだけど凛華の体育もこの先生が担当なのかな~
と心ときめいている凛華であった。