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もう連絡はしないと決めた相手


 卓上の間接照明、薄暗い部屋。一通の通知。発される青い光。元彼からの連絡は唐突にやってくる。私はまたかと椅子にもたれかかって天井を見る。見てから、スマホの液晶に再度視線を落とす。


 文面を開く。一瞥する。相変わらず、そういう文面を使う奴だったなと一つ思い出す。ストレートで、駆け引きなどは出来ない不器用な奴。


 アナログなゲームもさることながら、機械の類はめっぽうダメ。料理も出来ないから、私がよく彼の家に訪れて作ってたな。彼が私の家に来ることもしばしばあった。


 まだ同棲はする気は無かった。車が2台になってしまうと駐車場を多く借りないといけなくなるからだったかな。車なんて買わなくていいと私は言っていたのに、私に車があって自分には無いって言うのが嫌だと可愛い言い分を持ってたっけな。


 まぁ、まだその時には免許すらとってなかったのだけれど。


 はぁ、なんで連絡が来るかなぁ。


 私は椅子から立ち上がると冷蔵庫からビールを取り出す。カシュっと音を立てて中から白い泡が少しだけ縁まで近づいて消える。


 一口グッと飲む。


「はぁ、不味いな」言って、彼の家族にもらった唯一の彼の顔写真を見る。


 またスマホの液晶が光る。それをまた一瞥する。ため息を深くつく、顔を上に上げて天井を見る。


 何と言ってもなんだよ。


「もう君は死んでるんだよ」焼け残った免許証の彼の顔は昔の彼のまま変わらない。

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