まさかの呼び出し?
東海地方ブロックの試算を終えて
年内の仕事はそれぞれ一段落している
時計の針は15時30分を少し過ぎた頃
友成【今日の分はというか
今年の分は終わったぞ~】と
腕を伸ばしてから
スーツの内ポケットから
目薬を取り出して差している
杉咲【私も終わりました~】と
データを保存して
パソコンの電源を落としてから
アイマスクをしている
佐野【とりあえず終わったわね~
ゴールも見えてきたし】
と話しをしながら
机の中を開けて
目薬を取り出して差している
大崎【明日は大掃除ですからね】と
腕を伸ばしながら後に
肩をゆっくり回していると
その時1本の電話(内線)が鳴る
プルルルル…プルルルル…
ガチャリと友成が受話器を
持ち上げて耳にあてている
友成【はい、もしもし
選挙課大崎班です
お疲れさまです
はい…はい…分かりました
向かわせますので
はい、失礼致します】
そう話して受話器を
ガチャリと下ろす
友成【各務さん、部長がすぐに
来るようにとの事です】
各務【まさかの部長からとは
皮肉でも言われにかい】と
椅子から立ち上がり
ドアをガチャリと開けて
大崎班を後にして
部長のいる所へと
足を運んでいる
佐野【部長から呼び出し】
杉咲【何かあるのですか?】
友成【異動の内示とか】
佐野【それはないわね】
そして各務は部長室の前に到着して…
一息ついてから
ドアをコンコンとして…
田島【はい、どうぞ~】
各務【失礼します】とドアを開けて
一礼をして入っていく
田島【悪かったな呼び出して】と
メガネをかけたまま
視線を合わせる
各務【変な仕事ばかり振って
何の嫌味かと思いましたよ】と
皮肉を込めて話している
田島【とりあえず腰をかけてくれ
どうせある程度の区切りは
ついているだろうさ】と
ソファーの方に視線を向ける
津雲【本来業務と突飛な依頼で
バタバタですけどね】と
硬めのソファーに腰を掛ける
田島【はいよ】と缶コーヒーを渡す
各務【ありがとうございます】と
受け取る
田島【ところでどんな塩梅で】
各務【年明け早々には完成します】と
淡々と話している
田島【ところで例の話しは
やはり無理かい】と
腕を組みながら各務へと
視線を向けていると
各務【私に管理職は合いませんよ】と
苦笑いしている
田島【やはりお前さんらしいな
そう言えば1つ別件な
参議院でも同じ案件の話が
上がってきているようだ
他の班が話しを伺ったが
門前払いでな
急ぎではないんだがな】
各務【歳費とか特別手当とか
政党交付金とかを減らす事は
頭の隅にもなさそうですね】
田島【こればかりは何とも言えないが
さてと、もうこんな時間か…】
と腕時計を見る
各務【確かにもうそろそろですね】と
こちらも腕時計を見て確認する
田島【もう年の瀬だな
くれぐれも健康には
気を付けて来年も頼むわい
そう言えば明日の納会は
中止する事とした
こっちもお上からの
お呼びだしがあってな】
各務【それはなによりな事です
それでは失礼します】
そう言って立ちあがり一礼をして
部長室を後にして大崎班へと
足を運んで戻っていき
ドアを開けて…
各務【お疲れさん】
佐野【各務さん部長はなんて】
各務【納会中止の話だとよ
部長もお呼びだしだとさ
あとは進捗状況を気にして
いたから報告しただけの事】
友成【しかし、なぜ各務さんに?】
各務【部署で一番長いだろうから
単純な話だよ】
大崎【まあ、間違いないですね
みなさん、少ししてからで
構いませんが整理整頓してから
帰りましょう】
そして、時計の針はもうすぐ
定時になろうとしています
大崎【さてと、帰りましょうか
明日は大掃除ですからね】
と同じくロッカーからコートを
取り出して羽織っている
そういって電気を消して
それぞれぼやきを重ねながら
職場を後にして家路へと
足を運ぶのでした
今回からの登場人物ーーーーーーーー
田島 聡志…53歳
各務の先輩であり元上司であり
現在は総政省選挙部部長
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物語の繋がりで
こちらもお読みいただければ幸いです
迷宮~新聞記者 津雲京介
宜しくお願いします
https://ncode.syosetu.com/n8671im/




