選挙課のやり取り
ここは総政省選挙部選挙課
全員で5人しかいない小さな部署で
選挙後にしか出番がないと
揶揄されてある事もあるが
国内全ての選挙の投票に関わって
色々と見えない所で動いている
普段はと言いますと…
みんなパソコン作業に勤しんでいる
各務【今日も平和な1日
ごくろうさんてなもんでね】
佐野【ここは滅多に出番が
ありませんからね~】
杉咲【しかし、こんなにのんびりで
大丈夫なのでしょうか】
友成【僕もそう思います
出世の道は儚く遠くへ】
各務【ここに来たら出世なんて
夢のまた夢だと思った方が
諦めがつくぞ~
最初から興味ないよりは
良いかも知らないがな】
大崎【確かに出世競争は激しいです
私もここに異動を命じられた時
は悔しさもありましたが
今ではこれも悪くないかなと
それな何もない事は
良い事ですよ】
各務【一応話しておくがな
再来年度までここにいたら
4年に1度の地獄があるから】
杉咲【地獄ですか…】
友成【それはちょっと】
各務【統一地方選挙という
ありがたくない行事がな】
その時1本の電話(内線)が鳴る
プルルルル…プルルルル…
ガチャリと友成が受話器を
持って耳にあてている
友成【はい、もしもし選挙課です
大崎ですね少々お待ち下さい】
友成【大崎課長、お電話です
○○部長から3番です】
大崎【はい】と受話器を持ち上げて
3番を押す
大崎【もしもし大崎です
○○部長お疲れさまです】
大崎【はい…はい】と頷きながら
メモを取っている
各務【なんかしらの出番だな】
佐野【そのようですね】
大崎【分かりました
宜しくお願いします】
そう話して受話器を
ガチャリと下ろす
みんなの視線が大崎に向けられる
大崎【みなさん出番です】
各務【ぼちぼちかい】とスクッと
椅子から立ち上がって
皆大崎へ視線を向ける
大崎【茨城県神栖市の市長選挙の
票数が同票の再点検の件
静岡県伊東市の市長選挙の件
群馬県前橋市の市長選挙の件
福井県知事の選挙準備の件
埼玉県入間市の市議選に
おける当選無効の件
他数件の対応をお願いします】
各務【この人数で回せという事は】
佐野【他の連中は面倒になり
こちらへとですね】
大崎【そしてこれは内閣府と
与野党からの問い合わせです
衆議院の定数削減の
試案提出を願いたいと】
各務【他の連中は火の粉を
浴びるのが嫌だろうからな】
佐野【杉咲さんは私と】
杉咲【はい】
各務【友成君は俺と一緒に】
友成【そんなに時間はかからない
単に移動距離が長いだけだ】
そういって大崎以外のメンバーは
選挙課を後にしました
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物語の繋がりで
こちらもお読みいただければ幸いです
迷宮~新聞記者 津雲京介
宜しくお願いします
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